ショスタコの15番がとても良かったが途中で挫折した
「ルル」の後味が悪くてここはひとつスカッとしたくて選んだのが
ヤンソンス他のチャイコフスキーの定番。
・チャイコフスキー:
・ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音:2005年10月、ミュンヘン(ライヴ)
・交響曲第4番ヘ短調 作品36
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音:2005年11月、ミュンヘン(ライヴ)
このCDは数年前に店頭で聴いた演奏を気に入って
購入しましたが殆ど聴いていません。その後、2004年
ゲルギエフ、Wphとのラフマニノフの3番をサントリー
ホール演奏会を録画で見て度肝を抜かれました。
あの難曲をスピード感のあるものすごいピアノの迫力に
さすがのWphも参ったと言うように感じました。
CDのチャイコも全く同じ印象です。世の中のイメージからは
かなり離れた健康的なチャイコでしたがものすごいテクニックに
脱帽。個性的ながら名演奏だと改めて感じました。
その後は、ヤンソンス指揮で苦手な交響曲4番。思ったより
面白く聴く事が出来ました。ヤンソンスが手を変え品を変え
仕掛けを出してくるところがなかなかおもしろかったです。
とても気持ち良く聴けたので私には本当に稀な事ですが
聴き比べをしてしまいました。
所謂、定番中の定番と言われているムラヴィンスキー盤です。
ムラヴィンスキー自身が4番が好きではなかったという記述を
読んだことがありますが、それはそれとして4楽章を
聴きました。SHM-CDですがヤンソンスに比べて音が細く
聞こえました。特にティンパニの迫力がヤンソンス盤と比べて
か細いです。録音は別にして4楽章の超高速なテンポに驚かされます。
こんなに早い速度で演奏していたのですね。ヤンソンスも早いと
思いましたがムラヴィンスキーに比べると遥かにゆっくり。
聴き比べと言うのは面白いなあと改めて感じた次第です。
エソのSACDが自宅にあった事をすっかり忘れていました。
今度、こちらで録音状態を確認してみたいと思っています。