昨日のサントリーホールで行われたヤンソンス RCGOによる
マーラー:交響曲第3番の演奏会。前日夜に急なソウル出張に
なってしまい、18時に羽田着のフライトで帰国。タクシーに
乗り込んだが高速は事故か何かで大渋滞。とても間に合わないので
一般道路。幸い道に詳しい運転手さんだったので18:45頃には
サントリーホールに到着。余裕を持って席に着けた(2階C-7-34)。
前の席は空いており最高の眺め。
前置きが長くなったが、演奏は自分の持っているマーラーの3番のイメージとは
異なっていた。非常に丁寧な演奏だがこちらの気持ちが盛り上がらない。
特に1楽章が長く感じられた。1楽章終了時に時計を見ると7:45PM頃。
何時に開始したか確認していないがゆっくりしたテンポに感じられた。
2楽章以降も同じような印象を持っているうちに全曲が終了。
4楽章でラーソンの歌が入ってくると一瞬気持ちが盛り上がったが
長続きがしなかった。とても疲れを感じた。これは出張による体の疲れ
ではない疲労感。3番は支離滅裂な断片の継ぎ合わせが多いと
自分自身では感じているがヤンソンスはまともに取り組みすぎて
いるように感じた。
今日、欲求不満が残っていたのでバーンスタインのDVDを見てしまった。
やはり素晴らしい。テンポも自由自在、緩急を付けた演奏。これくらい
あざとく演奏しないと面白くない曲なのかも知れないと思った。
ヤンソンスは昨年のBRSOとの演奏会でのブラ2,チャイ5と同じような
印象を持った。本当に得意な曲は何なのだろう。レベルの高いオケとの
競演なので次回はヤンソンスの本当の実力が感じられる曲を聴いてみたい。
少年合唱団が最初から席でジッとしていたのは良く頑張ったと思う。
彼らに良い経験となって欲しい。
いろいろ書いたがこれが生演奏を聴きに行く楽しみだと思っている。