昨晩のブログで感動が薄かったような事を書いたが
今朝になると昨日の「英雄」の1楽章が頭の中で
鳴り響いていた。これだけ頭の中にこびりついていると
言う事はやはり感動したからだと考えるべきと自問自答。
ともかく気に入ったのは早めのテンポできびきびとした
音楽の運び方。通常、自分自身の演奏に酔ってしまいそうに
なるところを意地になってインテンポを守るところ。
それでいて曲の流れの中で歌うべき部分は十分に
歌うので無味乾燥な演奏にならない。 Wphとのブル9や
トリスタンから考えるとこれはW.メストの基本的な考え方だと
考えても間違えないと思う。
それにしてもクリーブランド管は素晴らしかった。セルの時が
絶頂期でその後、年々レベルダウンと言うように勝手に想像して
いたがとんでもない。最近生で聴いたCSO, シンシナティ
より木目の細かいサウンドと言う意味ではレベルが上ではないか。
ブーレーズや内田光子がこのオケとCDを作り理由が判ったような
気がした。
クリーブランド管が1970年にセルとブーレーズに率いられて
来日した時は上野の東京文化会館でセルのシベリウスと
ブーレーズの「海?」を聴いたがどのようなコンサートだったのか
覚えていない。当時、学生だった自分にはシベリウスや
ドビュッシーは難しすぎた。そういう意味でも今回のコンサートを
体験できたことは良い思い出になった。
それからW,メストの大ファンになってしまった。サインも貰ったし、、、(笑)。
最近出たワーグナーでも買ってみようかと思っている状態。