ハイドン:オラトリオ 「天地創造」
ソプラノ:ドロテア・レッシュマン
テノール:ミヒャエル・シャーデ
バス:フローリアン・ベッシュ
合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団
アーノンクール CMW
サントリーホール LA-5-1 (C席)
最高の演奏会だった。ロ短調ミサは好調ではなかったとの
コメントを読んでいたので若干の不安を持ちながら
コンサートに臨んだ。6割~7割くらいの入りだと思うが
空席が目立つ。初めて舞台後方のLA席の端に
座ったが、空席が多かったので周りを気にせずに
鑑賞できたのは久しぶり。心配した音響も問題なし。
この席はねらい目かも知れない。
演奏は冒頭から絶好調。思わずゾクゾクと背筋が
寒くなる気持ちは久しくなかった。CMWは本当に名手が揃って
いると思う。歌手の中ではソプラノのレッシュマンが
素晴らしく後ろから聞いているにもかかわらず
声が十分に通る。バスのベッシュが低音、声量で
ちょっと苦戦。合唱団も澄んだ声で実力の高さを
十分に感じた。演奏は意外にロマンチックだと感じたが
余計な力が入っていない自然体の演奏が素晴らしい。
アーノンクールの表情を見ながら素晴らしい演奏を
満喫できとても幸せな気分。
今夜はコアな観客が多かったのかフライングの
拍手やブラボーも無く演奏終了後も気持ちが良かった。
アーノンクールの腕が降りてから遠慮がちに始まった
拍手がやがて盛り上がり、ブラボーや立って拍手する
人が出てくるタイミングに違和感が無く、演奏者、観客が
一体になって演奏に感動したような雰囲気に浸れた。
再来週のWphもこんなになると良いなあ等と思いながら
帰途についた。