読響特別演奏会 (東京芸術劇場)


指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキー

シューベルト/交響曲第7番〈未完成〉
ブルックナー/交響曲第7番


  C席 3階 B38番


秋のシーズン初めてのコンサートになった。ブルックナーの7番ばかりが

頭に入っていて、会場について「未完成」が演奏されることを知った次第。

明日、16日にサントリーホールで同じ曲目の演奏会があるが、チケットが

完売らしい。相変わらず人気のある組み合わせ。何十年ぶりかの

東京芸術劇場。大きな劇場だがほぼ満席。若い人から年配の人まで

客層も広い。3階ほぼ中央で前から2列目の席だが高さがあるので

怖い。高所恐怖症では無いはずだが高さが気になって仕方がなかった。

「未完成」はオケも手慣らしと言う感じてさらっと終わる。15分の休憩後

お目当てのブル7。出だしのチェロ、Vnでポルタメントをかけるなど

結構自由な始まり。座席の高さも忘れて演奏に入り込んで楽しんだ。

今夜は管楽器でミスが目立ったが広い劇場中に溢れるサウンドは

素晴らしい。特に2楽章、3楽章が良かったと思えた。


演奏を通して7番は8番や9番に比べて演奏が難しい曲なのでは

ないかと感じた。フレーズからフレーズへの移行とかメロディーの

中にフッと気が抜けてしまう場面あり、細心の集中力で全体を纏める事が

とても大変な作業なのだろうと思った。ミスターSにはいつまでも

お元気で演奏を聴かせて欲しい。次回はブルックナーの3番らしい。