今年の3月頃に放映された09年エクサンプロヴァンス音楽祭で
上演された”神々の黄昏”全曲を通して観た。
ラトル・ベルリンフィルの演奏が評判だった演奏会。
約4時間半のオペラを一気に見るのは疲れたが、息もつかせず
見てしまい大感動!
一番良かったのはミハエル・ペトレンコのハーゲン。容姿、歌共に
ハーゲンにふさわしかったと思う。ジークフリートのベン・ヘップナー
以外は見栄えも良かったし、歌も素晴らしかった。ワルトラウテで
A.S.フォン・オッターが出てきたのにはびっくり。ラトルの趣味か
演出のブロウンシュヴェクの趣味か出演者の容姿のレベルがかなり
高い。ジークフリートがだらしないと思ったくらいで他は満足。
特にグートルーネ役のヴェツテルが良いと思った。演出も変な
読替をしていないので違和感が無い。
ベルリンフィルもパユ、バポラーク他ベストメンバーと思われ
すごい音を響かせていた。
ダライマンのブリュンヒルデが歌う”自己犠牲”から終幕にかけては
思わず涙がこみ上げてくるような演奏。
このような演奏を生で聴けたら幸せだろうと当日の聴衆を羨ましく
思ってしまった。
ジークフリート : ベン・ヘップナー
グンター : ゲルト・グロホウスキ
アルベリヒ : デール・デュジング
ハーゲン : ミハイル・ペトレンコ
ブリュンヒルデ : カタリーナ・ダライマン
グートルーネ : エンマ・ヴェッテル
ワルトラウテ : アンネ・ソフィー・フォン・オッター
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合 唱 : ベルリン放送合唱団
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : サイモン・ラトル
演出・美術・映像 : ステファヌ・ブロンシュウェグ
[ 収録: 2009年6月28,30日, 7月9日 プロバンス大劇場 (フランス) ]
- 国際共同制作: Bel Air Media / エクサン・プロバンス音楽祭2009 / Mezzo / NHK -