昨夜、遅い時間からワルキューレの第3幕を観てしまった。

翌日が連休明けなので早めに眠るつもりだったがかえって

遅くなった。

今回の演奏ではヴォータンとブリュンヒルデのやり取りが

非常に家庭的な雰囲気で父親が娘に対する愛情が

強く感じられた。自分としてはショルティ・ホッターの

レコード辺りが原体験となっているので全く異なる印象。

これはこれで楽しめた。但し、最後の部分はラトルがかなり

あっさりと終わってしまうのでショルティはクナッペルツプッシュを

さんざん聴いてきた耳には物足りない。


終演後の挨拶でジークリンデのエヴァマリア・ウェストブレークへの

ブラボーが大きかったのは自分の印象と同じだったので嬉しかった。

ヴォータンのウィラード・ホワイトに対する反応が今一だったのは

少し驚かされた。優しすぎるヴォータンへの反応だったのか?

演出家へのブーは仕方がないなという感じ。


ヴォータンの右目が義眼にしてあるのが妙に気になった。

ベルリンフィルのオールスターが長時間ピットにはいるなんて

贅沢なコンサートだと思う。


いずれにしてもワーグナーの音楽の毒は、非常に強烈。

聴き始めるまでには決心がいるが、始まってしまうと最後までいかないと

我慢できない。今週末はジークフリートにいってしまうかも知れない。

指環のDVDはサバリッシュ、レヴァインを聴いた後でブーレーズを

手に入れている。食わず嫌いだったがブーレーズ盤が最高。レヴァインも

原作に忠実な演出が良いと思う。