「こんな飼い主でごめんなさい」
今日はコタロウの2歳の誕生日なんです
そんな彼に送る最初に出てくる言葉は
この言葉なんです
当時自分の環境も変わった事が重なってか
ワタシは彼に対し 頭を悩ませ、辛いと思った時期がありました
当初からブログを読んでくださってる方は既にご存知かと思うのですが
ワタシの彼への想い入れは強く
ブログを始めて、初めての彼の誕生日
恐らくもう今後 (内容が重く、暗すぎるので) ココに書く事はないと思うので
書いておこうと思います
彼を飼ったのは、ワタシが大阪からココ横浜に嫁いで
1か月経つか?経たないかあたりでした
土地勘も全くない。。。まして知人や友人も居ない
彼はワタシにとって初めての土地での、初めての友達でした
でも彼は我が家に来てずっと何も口にする事もせず
とりあえず低血糖だけにはならぬ様
あの手この手で工夫して
1週間半過ぎた頃あたりから
ようやく食べるようになりました
生後6か月になる頃には
ある程度の躾も完成されてたコタロウ。。。
でも
生後10か月あたりの頃に
彼は恐ろしいくらいの勢いで周りの人や犬に吠え続ける事が増え
しかも彼は声がスッゴク大きいんです(T T)今でも
それまで人や犬を嫌う性格であるとは解っていたのですが
今まで以上に あり得ないくらいの勢いで吠えてたコタロウ
当時 彼はどこかおかしいのではないか?と思えたほど。。。
明らかに「社会化期不足」でした
母に相談したら
「そりゃコタロウが吠えるのも当然
コッチ(実家)での環境とそっち(横浜=都会)でのワンコ情勢って違うんでしょ
そりゃコタロウもびっくりするわっ」
そうなんです。。。
今でこそ普通に思えるのですが
当時
横浜に来て一番に目に飛び込んできたのは
どんなけ人が多い場所でも、そこには犬が常にいるんです
排気ガスや車が多く動物が住みにくい環境でも
関東は犬と共存できる施設やお店が沢山あるんです
今までワタシは 犬は散歩と家の往復で十分だと思ってた人間だったから
カフェやショップにワンコと一緒に行くって環境が驚きで
(どんなけ古い人間よっ)
コタロウをそういう場所へ連れて行った事がなかったのです
ましてワタシは、父以外 誰1人話せる人もいなかったから
彼は誰とも合わず。。。またそういった機会を探す術も見つからず
自分ですらこの街でどうやって生活していったらいいのか解らずな状況で
そんな中、彼を飼ってしまったのです
しかも彼はまだ当時小さくて白くて大人しそうな顔をしてたので
普通に散歩してると
コチラが避けても近寄って来る人もワラワラ。。。
近寄ってくる人にコタロウは吠えて
「うるさい犬」 ヒドイ時は「チワワのくせにっ」 と
何度捨てゼリフと吐かれた事か・・・
そこで今度はワタシの中で人に対する屈折した感情がこみあげて
「全部ワタシのせいだ。。。ワタシの身勝手なチワワが欲しいという思いだけで
この子をダメにしたんだっ
きっとワタシじゃなかったら きっとこの子は素晴らしい飼い主さんに出会えてたハズ」
と何度も何度も自分を責めました、そんな不甲斐ない自分の怒りを父にもブツけた事もあり
そんなワタシの情けない姿をコタロウはどのような風に見ていたのでしょう
ワタシはコタロウと出来る限り、いろんな場所へ一緒に行って
色んな風景を彼と見たかったのに
その為に彼を家族として招きいれたのに
それが彼にとってストレスになるなら
彼を家の中と散歩だけでのワンコにするか?
そうでないワンコにするか?と考えた時
「もうワタシの力だけではムリ」 と父に相談して
ダメでもいいから、とりあえず彼を幼稚園に入れさせてほしい
と頼みました
恐らくその時のワタシは悲観的、悲壮感たっぷりだったから
きっと幼稚園の先生にも「負のオーラ」を浴びせたハズ。。。
知らない人、ワンコが居る事でパニックを起こしたコタロウ
幼稚園でのカウンセリングの際 そんな彼を見て先生が
「とりあえず同じ敷地内に居る事が出来るようになるだけでもヨシと思っていてください」
と言われ、2泊3日のお泊り幼稚園から勧められたのを覚えています
でも以前でもこのブログで書いた通り
1歩ずつ確実に学んでゆくんです
そして2泊3日を過ぎて迎えに行った時に見た彼の姿は
まるで別犬のように変わっており
「クララが立った~」と感動するハイジの気分そのものでした
そしてこれを機に彼の通学幼稚園がスタートします
ここで彼は犬社会を学んできます
でも幼稚園に入れたからって全てが解消されるわけではなく
ワタシ自身も先生とコミュニケーションをとる事によって
飼い主としてどうあるべきか?
苦手多いコタロウとどう付き合ってゆくか?
自分なりの考えも、力もつきだしていったと思います
皆さんご存知の通り
犬とは誰がリーダーか?と理解して動く犬と
そう理解せずしてやっていける犬と様々です
残念ながらコタロウは前者の方で
彼は犬種はチワワですが、性格は犬本来の群れをなす狼のような性格です
しかも当時リーダーとならなくてはいけないワタシが
情緒不安定だったから きっと彼はワタシをリーダーだと思わなかったでしょう
そしてそんなワタシに不安も感じていたでしょう
「自分の身は自分で守らなきゃ」と悟ったのでしょう
でも日常は彼とワタシの2人の生活
変に1人っこ気質の彼はワタシに怒られる事によって
スネたり、寂しそうな顔をして家にいるんです
そして幼稚園に行く時の彼のテンションは高く
でも他のワンちゃんが遊んでいると
自分も遊びたくとも その中に入る遊び方が彼は解らないんです
そんなコタロウのもどかしい行動を見て
・もし彼が群れをなす習性を持ってる子なら
・人より犬がスキな子なら
・母対コタロウ。。。1対1の関係でギクシャクするなら
。。。彼の味方を作ろう
一般的に2頭目を招きいれるには、コタロウは月齢が早く
彼の性格の場合難しいと当時言われていたけど
母の中で
「彼は今、色んな事を吸収している、今を逃したら恐らく彼は性格も確立されて
1人っ子気質が益々出てきて、更に仲間に入れないだろう」
そう思ったのです
そこで招き入れたのが
しずく君でした
コタロウは見事なまでに しずく君を受け入れます
受け入れ過ぎて 一時しずく君に近寄る相手に吠えかかったり
しずく君を守る本能が出た時期もあり
なんとか克服もできた部分もあるのですが
やっぱり人への警戒心だけは未だ克服できていません
吠える時はやはり吠えてしまいます
でもそれでもイイんです
ワタシは大人しく、言う事を聞くことだけがイイ子だとも思っておらず
犬はやはり 犬らしく。。。
彼達と自分たちの生活をどう描いてゆくか?
そこなんです
彼と一緒に勉強していった事によって
ワタシも彼の苦手とするモノや場所を把握できて判断つける事もでき
コレでも行ける場所が増えた方なんです
彼は頑張って今まで沢山の事を克服してくれ
何よりも長男犬として 立派に育ってくれ
そしてその兄がいつも守ってくれてるから
この子は
のびのびと成長してるんです
兄の味方になってもらおうと思ってたのに 1人キャラを暴走する子に育ってしまった
ワタシは犬のプロではないけど
必ずしも上の子がそうだったから 下の子にも同じ躾を・・・って考えがなくて
しずく君にはしずく君に合わせた躾があり
ワタシ自身の彼達へ伝える根本さえ間違わなければ
まだ2歳。。。彼との生活は濃厚すぎて
もう何年も一緒に居るような感覚なのですが
ワタシにとって小さな弟に見え
立派になられた王子を見守る執事のような気分にもなるんです
しかも そんな彼は
チワワという可愛い犬種なハズなのに
カッコ良く思えるんです
兄コタロウ。。。本日2歳
コレからも可能な限り、沢山の風景を一緒に見てゆき
良き飼い主とワンコの関係が築ける様に
これからも奮闘してゆきます
えっ!そーなのっ!? あぁ・・・確かに思いあたるフシが。。。
ボク ホントは お兄ちゃんが欲しかったです
長く重苦しい内容、最後までお読みになってくださり有難うございました