セ・リーグの覇者【巨人】が、パ・リーグの覇者【ソフトバンク】に全く歯がたちませんでした。

 
これは本当に原巨人だけが悪いのか?
セ・リーグの野球がパ・リーグの野球に対抗出来ない理由ですが、おそらくプロ野球ファンの方は理解してると思いますよ。
 
ソフトバンクが目指しているのは、ズバリ、メジャーリーグベースボールではないでしょうか。巨人との試合を見て感じた巨人打者の【叶わなさ】に、日米野球でも感じたスポーツの基本の一つである【パワーの差】を感じました。
 
ソフトバンクエースの千賀投手の体を見ました?
まるで総合格闘技の選手がマウンドに立ったかのような見事な体躯。投げる球も【シュー!ズバン!】じゃなくて【ゴー!ズドン!】みたいなクソ重い球質にバットをへし折られて、巨人打者も驚愕したのではないでしょうか。おそらくファールを打った打者も「何だ?このクソ重い球は?」と本能的に感じたのでは。
 
いや、巨人の打者も素晴らしい選手の集まりです。
阪神戦で藤浪晋太郎投手の157キロを超える速球をことごとく滅多打ちに出来る打者の集まりなのを散々見てきましたから。
速い球を打つのがセ・リーグ1上手いから二位の阪神に7ゲームもの大差をつけて優勝してる訳ですし。
 
その打者が千賀投手の投げるメジャーリーグ並の球威に全ての打撃感覚を狂わされたと私はみています。
 
後から登板するソフトバンク投手も、全てが千賀投手の球の様に見えたんじゃないですかね。焦り打ち、打ち損ね、ボール球の空振り三振、ペナントレース中の巨人ではなかったです。セーフティーバントで揺さぶる事もしないし、ヒットエンドランもない。
 
パワーピッチャーと言えば、阪神のセットアッパーも150キロを超える素晴らしい素質のある投手(スアレスと藤浪は最高161キロ)が多い。
巨人戦は先発投手が打たれるというよりも肝心な所でのエラーで失点してその後に打線も打てなくてズルズルと負けた試合ばかりの印象なので、最終的には二位に食い込めましたから来シーズンは守備を徹底的に鍛え直すのが必須ですな。巨人の倍もエラーしてたら勝てる訳がない。
 
先ほどのNHKスポーツでラミレス元DeNA監督がコメントしていました。
「セ・リーグはパ・リーグと比べて5年は遅れている。パ・リーグは150キロを超える投手がワンチームに5〜7人はいるのに、セ・リーグにはワンチームに1〜3人しかいない。」
何がどう遅れているのかをはっきりして、これから何が必要なのかまでを提案して欲しかったですが、プロ野球のピッチャーとしての体の鍛え方とか作戦方法・育成・栄養学まで含めたプロスポーツチームとしての在り方も各チームごとに目的がバラバラですから。特にセ・リーグは。
 
今年のセ・リーグの順位表はまさに各チーム内に150キロ級ピッチャーがどれだけいるかの人数で決まった感ありますよね。