のっちとかしゆかは、時空を飛び越えんばかりのスピードで、第一砲台へのハッチ前に到着した。

砲座のハッチは閉まったままで、何事も無かったかの様な静けさだが、明らかに空気の重さが変わっていた…。

「あ~ちゃん!?」「あ~ちゃん!?返事して!!」のっちがその砲座ハッチを開いた…!

その向こうには何事もなかった様に、いつものあ~ちゃんが座っている!いるはず!いるの!…と何度も頭の中で叫びながら……

座っていたのは___傷だらけになった__

女神だった__

『あああ~~ちゃん!!!』かしゆかは倒れこみながら…のっちは這いずる様に動かない女神に駆け寄った…

「あ~ちゃん!?あ~ちゃん!?しっかりして!」
うっすらと目を開けたあ~ちゃんが返事をする…

「のっち…ゴメン…ドジったわ…」

「今度の衣装は…白い衣装がいいね…」「あ~ちゃん?」

「あ~ちゃん!私を見て!しっかり見るの!」かしゆかが悲鳴に似た声を上げる…!

「ゆか…ちゃん…?ステージから落ちて痛くなかった…?」

「い…いつの話をしてるの…?」

もっさんが二人の後ろから駆け寄り、瞬時に状況を把握した…!
「くそ!HQ!至急後送の必要がある!GCSは7!今より応急処置に入る…!」

HQ=指令本部の名称記号
GCS=Glasgow Coma Scaleの略 意識障害の評価分類スケール

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