昼食が運ばれてきました。

昼休みには相方も駆けつけてくれて

ついでに私のお昼ご飯をつまみ食いしています。


食事中に、今までに無い、強い痛みが来ました。

じわじわ、ズーンと重い生理痛のようです。


看護婦さんに

「お腹が痛くなってきました」と報告すると

「それが待っていた陣痛ね、もっと強くなりますよ~

今のうちに、しっかり食べておいてね!!」

といって立ち去っていきました。


おいおい、それだけ?

と思っているとフッと痛みは消えました。

「あれ、痛いの無くなった」

「よし、今のうちに食え!」と相方。

「わかったよ。モグモグ・・・う」

5分もしないうちにまた、痛みがきます。

そのうち背中も痛くなってきました。

私は生理の頃、背中の左側が痛くなるクセがあります。


相方や看護婦さんが背中をさすってくれます。

いよいよ痛くなり、背中には蒸しタオルで温シップしてもらいました。


昼休みが終わり、相方が仕事へ戻っていき

入れ替わりに母が来てくれました。


ベットに横になろうとしたときに

「バシャ」と何かが出たんです。

「なんか出た!」

「大丈夫、赤ちゃんはそんなに簡単に出てこないから」と母。

「出血ですね。歩いて分娩室行きましょう」と助産婦さん。

ってこんなに痛いのに歩くの?

と思いつつも、両脇を支えられて、隣の分娩室へ。

分娩台にも自力で上ります。

「じゃあね、がんばんなさいよ」と母がケロリと言って

分娩室から出て行きました。


「コタマゴさーん、痛くなったら”はあああああ”って声出して、痛みをのがすのよ」

「ほああああああああああああ、はあああああああああああ」

こんな声出したって、痛いものは痛い!

「ハイ、お腰上げてください」

「ハイ、こっちのバー握って」

いろんな指示が出されます。もう夢中で従うしかありません。


「コタマゴさん、今ね、看護学校から実習生が来てるの。

手握ったり、汗拭いたり、お世話させるから、立ち合わせていいかしら」

なんで、こんな非常事態にそんなこというのよおおお。

先に許可取れよ!!

もう、好きにしてください。

「うんうん」とうなずくのがせいいっぱい。


両サイドで若い女の子に手を握られ

いよいよお産の始まりです。


つづきは明日