68年前、うちの母は北海道で
ウサギ小屋で産まれたそうだ。。
とずっと聞いてたので、
藁でも敷いてあるところなのかと思いきや
結婚したばかりの母の両親は
知り合いがウサギ小屋として使っていたところを
間借りしてたらしい。
戦争が終わってまだ6年しかたっていない頃。
(朝ドラ なつぞらの今よりちょっと先の未来?)
北海道のこの時期は、
春とは言え
まだ雪が残っていたりして、寒い。
当時の家はもっと寒かったんじゃないかな。
結婚して、九州から親戚を頼って北海道に来た若い夫婦。
妻は19歳で、元ウサギ小屋で長女を出産する。
夫は職人気質で子煩悩なタイプ。(イケメンだよ)
4人の子どもに恵まれる。
和菓子を作ったり、北海道でもやがて広まる学校給食のパンを作ったりしながら生計を立てていたが、
連帯保証人になっていた友人が事業で失敗し、
別の土地に引っ越したのだそう。
(お陰で母は、小学校の修学旅行に2回行ったらしい。
色々大変だっただろうに、母からも、祖母からも、その事業で失敗した人の悪口や祖父の悪口は聞いたことがない。すごい。)
母曰く
「職人である父さんは、いつも家にいる
配達メインの母さんは、飛び回ってる
だから、母さんがいなくても大丈夫だったけど、父さんが家にいないとすごく不安になってた。
うちは他の家とお父さんお母さんの役割みたいな感じ。 」
だそうで、
母は父さんっ子だったらしい。
高校を卒業すると、
北海道から出てみたくなり、1人で東京へ。
東京で働きながら、夜間大学に通う。
数年たった頃、
実家から1本の電話。
「父さんが入院した」
その電話で、すぐ北海道に帰った。
帰ってから2週間で、最悪の父は亡くなった。
46歳。がんだった。
その後、そのまま北海道で働き始めた母は
職場で父と出会い、結婚した。
そして、4人の美女を世に生み出す。
(どうも、母が産んだ4人めの美女です。←
昨日母に電話をした時
「今までの人生で一番大きかった出来事は?」
と聞くと
「やっぱり、父さん(私の祖父)が死んだことかな。」
って言っていた。
大好きな父が亡くならなければ
北海道に帰って就職していないだろうし
そしたら夫に出逢ってないし結婚してなかった。
と。
私は、
人生には、不思議なギフトがあると思う。
悲しみにくれた時
もうダメだと絶望を感じた時も
それがきっかけでの御縁があったり
別の形でギフトが与えられたり。
そんな母は、
70歳になったら沖縄に移住したい
(私いないかもよ?と言っても、あんたたちがいるかいないかは関係ないから!母さんがやってみたいんだわと言っている)
そして富士山が見えるところにも住んでみたいと言っている。
今まで人のお世話が喜びで生きてきたけど、
沖縄の田舎でなんの制限もなく、
自分が好きな時に起きて、好きな時にご飯食べる、
小さい畑で自分が食べるものを作って、
そんな生活をしたいんだって。
でも今も幸せだから今死んでもいいんだって。
「やっぱさあ、好きなことやらないとダメだよね。
好きなことして生きよう」
と、
あれ?
この方と同じようなこと言ってますがw
娘の影響もあるのかもですね。←
なみぃ