その時に衝撃的なことがあって
昨日夫にその時のことを聞いたので、書きます。
(ブログに書いていい？と聞いたらオッケーしてくれました。ありがとう。)
当時
お義父さんは入院していて
お義母さんは付き添いで病院に寝泊まり。
夫の実家には
90才を超えたおばあちゃんが1人で住んでいる状態になっていて
お母さんが時々様子を見に帰ったり
私たち夫婦(たま坊はお腹の中)と
お兄さん家族が
週末に行くような感じでした。
それで
お義父さんが
いよいよではないかということで
電話がかかってきて
当時住んでいた高知から徳島に帰り
病院に行って
夜になってまだ大丈夫そうだったので
とりあえず一旦
みんなで夫の実家に帰宅して。
そして早朝。
お母さんから「そろそろみたいだから来て欲しい」と電話がかかってきて目が覚めた。
病院には
夫とお兄さん、おばあちゃんが行くことになった。
一刻を争う事態
の
はずなのに。
事もあろうか、
うちの夫、
「ちょっとシャワー浴びるわ」
と言ってお風呂場に行ってしまった。
いやいやいやいや
この、
一生に一度、あるかないかの
事態の時に
自分のシャワー優先する？
お兄さんは
えっ、、、ってなっていたけど
シャワーなんか待てないから先に行く！とかではなく
(車は2台ある)
結局
夫がシャワーから上がるまで待っておばあちゃんと３人で病院へ。
それで車を走らせたわけなんだけど
お父さんの死に目には間に合わなかった。
病院の駐車場まで着いたところで
お母さんから息を引き取ったと電話がかかってきたらしい。
夫よ…間に合ってないじゃんか。。
あなたがシャワー我慢していたら
間に合ったんじゃないの？
と思ってて。
昨日、そのことについて
夫はどう思ってるのだろうと思って聞いてみた。
Ｑ、あの一大事の中で自分のシャワーを優先したわけを教えてください。
Ａ、汚いカッコで髪の毛もペシャンとしたまま、会いにいけないでしょ。
Ｑ、シャワーを我慢していたら間に合ったように思うのですが、父親の死に目に会えなかったことについて後悔はないのでしょうか？
Ａ、ないねぇ。大した問題じゃないよ。
だそうです。
大した問題じゃないそうです。
大した問題じゃないそうです。
大した問題じゃないそうです。
世間一般では
お父さん、
家族みんなに看取ってほしかったんじゃないの？
自分のシャワーを優先させるなんておかしい
という意見が大半でしょう。
私もそう思っていました。
だけど、お父さんが亡くなって
ふと
お母さんと2人きりの時にお父さんが逝ったことは
シャイなお父さんの
お母さんに対する愛情表現だったんじゃないかなあと思って。
私は、それが腑に落ちています。
で、昨日改めて夫とその時の話をして
そうかあ、夫にとっては
父親の死に目に会えないことって
そんなに大きな問題じゃないんだなあって
パカン。
ああ、いいんだよねって。
(ちなみに葬儀の時に
1人ずつお父さんに声をかけるシーンで
「がんばったね。ありがとう。」というメッセージが大半を占める中
夫は
「これからもよろしくお願いします」って発言してる。
(それも驚いた)
夫にとって、身近な人が亡くなることは
終わり、を意味するわけじゃなくて
これからも続いていくことを意味してるのかもしれないと
思うのです。
(夫に死後の世界のことを聞いても、取り合ってくれないんだけどさ)
だからこそ、
死に目にあえるかどうかは
さほど問題じゃないのかもしれないなあ。
そう考えると
人の考え方って
ほんっっっとうに人それぞれで
よくこんなこと出来るわね！とか
恥ずかしくないのかしら！
あり得ない！
許せない！
こんなことはダメだと思うわ！
人として最低よ！
と思うことも
その人はそれが、
いいと思っているからしているし
「良いこと」とは認識していなくても
そうである自分を許可しているから、
していること。
そして、
その背景には
その人の経験と、考え方と、気持ちがあるんだなあと。
夫という近い人でも
聞いてみないとわからないなあ。
と。
親の死に目に会えなくてもいいって
私の中ではかなりの衝撃。
なら、
ほんとに
何をしても大丈夫な気がした。
1/18 オッパイゲリオン新年会@
