帝王切開という【強制終了】後編 | なみぃオフィシャルブログ 「豊かで愉快な世界の見方」 Powered by nAmeba

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帝王切開の傷が痛い。


胸が痛い。



日中も歯を食いしばりながら授乳をした。







こんなはずじゃなかった。



もっと上手くやれるはずだった。



看護師さんにも迷惑かけずに、育てられると思っていた。










夜中、



また、たま坊が泣いた。






この時は隣で寝かせてもらってたのかな?



とにかく授乳がうまくできなかった。




ナースコールを押す。








いつもキビキビ働く感じの、看護師さんが来た。





たま坊の様子を観察して、




おっぱいだねーと言って



たま坊を私の元に寄せてくれる。






うまく授乳出来ない。






どうしたらいいか、わからない。





だめだ。



泣く。





…降参しよう。



そうか。あれだ。




心屋さんのブログでよく見る、



「ダメな私をそのまんま見せる」んだ。








「あの、、、


上手く出来なくて。。





みるみるうちに涙声になって



話せなくなる。





「赤ちゃんの体重も増えないし、


傷も痛くて、胸も痛くて…泣


どうしたらいいか…。」


 








話終わる前に



ボロボロ涙が出て来て




厳しい印象だった看護師さんの前で泣いた。








怒られるんじゃないかと思いながらも、

一度涙が出たら、止まらなかった。






頑張れないタイプの頑張り教だった私の壁が


ガラガラと崩れた瞬間だった。







悔しかった。










看護師さんは


黙って私の話を聞いてくれた。






翌朝、検温に来た別の看護師さんが


いつもよりさらに優しくなっていた。









朝の引き継ぎで、私が泣いたことも伝えられたのかなと思うと


ちょっと照れくさかったけど



気遣ってくれる優しさは、ありがたかった。
















ちゃんとしたかった私。



初めてのことでも、うまくやりたかった私。



失敗したくなかった私。



上手くいくところだけ見せたかった私。



弱さを見せたくなかった私。







今回振り返ってみて、



当時は今よりもずっと


そういう気持ちが強かったことを感じた。






自然分娩で


回復が早かったのなら



ある程度、うまく出来るフリをしていたのかもしれない。








そう思うと、


私は帝王切開という【強制終了】の機会をもらったのだなと思った。







あそこまで


出来ない状況にされないと、






私はまた、無理をしていただろうし


強がっていただろうし





他人に、ダサダサな


弱い、出来ない私の姿を



晒すことはなかっただろうなと思う。








どんな出産でも



赤ちゃんはベストな状況を選んで生まれてくるらしい。




さすがだね。



ツタンカーメンスタイルでの昼寝