《このブログは、私の辛く、今でも悲しい妊娠体験を、明確に残しておきたくて書いています。
そして、少しでも同じ状況の方の情報になればと、細かく書いているところもあります。
不快に思われる方もいるかもしれません。
もしタイトルを見て、不快に思われる方は、そっと引き返していただけたら幸いです。》
お腹の痛さと高熱は、2時間ほど続いたかと思います。
そして2時間後、急に楽になりました。
熱も37度まで下がり、重い生理痛のような痛さは嘘のように消えていました。
2時間、低いうなり声ばかりでほとんど喋ってなかったみたいで、旦那さんはとてもホッとしていました。
実は、この時の記憶があまりありません。
痛さと震えに耐えていた記憶だけで、時間も気付くと2時間経っていました。
でも、出血の量が少し増えたくらいで、まだ出産の兆しはありませんでした。
この間に旦那さんは夕飯を取っていましたが、病院食とはいえ、私には初めての海外での入院で、スイスの病院食にとても興味がわき、とてもお腹が空いていました。
今までずっと食欲がなかったので、少し自分がリラックスしてきたのかなと思います。
そして、少し落ち着いたところで、私達夫婦には相談して決めなくてはいけないことがありました。
出産後、赤ちゃんをどうするか。
日本では、おうちに連れて帰り、火葬して、届出を出すんですよね。
スイスではこれといって決まりはなく、届出を出す必要もないらしく、そして各家庭にお墓があるとは決まっていないので、埋葬方法もいろいろあるそうです。
お知り合いの方は、18週で死産されて、森に埋めてお墓を作ったそうです。
私は出来たら日本と同じ方法をとりたかった。
火葬して、お墓に。
そしてその前に必ずこれだけはしたいと心に決めていたことがあります。
生まれてきた赤ちゃんをどうしてもこの手で抱きたい。
母としてせめて短い時間だけでも抱きしめて一緒に過ごしたい。