ある日新種の電伝虫を拾うも、直後に突風で海に落としてしまい紛失(劇場版ルート消滅)。

 

その1年後、エレジア事件の被害者がトーンダイヤルに残したメッセージを聴いてしまう。

ゴードンから聞いていた話とは全く異なる真実。禁断の楽譜を歌って魔王『トットムジカ』を復活させ、一夜にして音楽の都エレジアを滅ぼしたのは自分だった!

人殺しなのは自分で、シャンクスは自分の罪を被っただけ。

強まる自責の念。シャンクスに会いたい。会って謝りたい。ふさぎ込むウタ。

 

とある日、メラメラの実の能力の制御に失敗したサボがエレジアの海岸に吹っ飛んでくる。

辺りに散乱したサボの持ち物。その中にウタの見知った人の似姿が書かれた紙が。

ルフィの手配書をサボは宝物の一つとして持ち歩いていたのだ。

 

ウタ「!!!これ…、ルフィ!?」

 

サボ「お?ルフィを知ってるのか?おれの弟でな。今は海賊をやってるんだ!」

 

サボの口から語られるルフィの活躍。

許されざる巨悪は報いを受け、

哀しみばかりが降り積もっていた場所に新しい夜明けがもたらされ、

長年に渡った無念が晴らされ、救われじまいだった魂が救われた。

 

ルフィの事だから深く考えてやっていないんだろうけど、

それでもいろんな場所に消えない足跡が刻まれたのは事実。

きっとルフィはあの日二人で交わした新時代の誓いを忘れてはいないのだ。

 

それに引き換え自分は何だ?

罪を犯した?だったら償えばいい!

会って謝りたい?だったら会いに行けばいい!

こんな所でメソメソしてばかりでいいはずがあるか!

ルフィに負けた気がする?だったらもう一回勝負だ!

また自分が勝って、ルフィに「出た、負け惜しみー!」って言ってやる!

ハイライトが消えていた瞳に、再び灯る意志の光。立ち上がるウタ。

 

ウタ「ねぇ、サボさん…」

 

サボ「何だよ水くせぇな!ルフィの幼友達のお前はおれにとっては妹みたいなもんだ。おれの事はサボ兄とでも呼べよ!」

 

ウタ「じゃあサボ兄、あたしシャンクスの船に戻りたい!連れて行ってくれる?」

 

サボ「おう任せろ!妹の願いを叶えるのが兄ってもんだ!」

 

 

そして訪れるルフィとシャンクスの再会の日。

 

対峙する二人。無言のまま高まる緊張感。

 

それをよそに船からダッシュで降りてきてルフィの前に駆け寄る人影。

 

ルフィ「!!!…お、おめぇはまさか…」

 

ウタ「ひさしぶり、ルフィ!あたしは赤髪海賊団の音楽家、歌姫のウタだよ!」

 

よっしゃあ!

ジ・エンドォ!