仕事中に携帯に電話がかかってきた。

市外局番は044。

と言うとおれは件の冷酷イケメンをまず思い出すので戦々恐々としながら電話に出ると、幸いにもそうではなく、

「川崎の書店、有隣堂です。ご予約頂いた
茅田砂胡 全仕事1993-2013〈特別版〉 (C・NovelsFantasia か 1-64)/茅田 砂胡
¥3,150
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が入荷いたしましたので、お早めにご来店下さい」

との連絡だった。

そんな殺生な!

と思わずにはいられなかった。

一瞬一刹那でも早く駆けつけたいところだけど、

おれは仕事で翌々日の朝まで缶詰なんですが?

辛くて堪りませんでしたよ、もちろん。

心の目から血の涙を華厳の滝のように流しながら歯を食いしばって耐え抜きましたよ。

いや、仕事は仕事で一心不乱に頑張りましたけどさ。

そして、仕事から解放されると最大船速で川崎に向かったのは言うまでもない。


で、読み始めた訳だけどさ。

至福の余り死にそうだ

多分もう逢うこともないだろうと思っていた登場人物たちとこんなにいっぺんに再会できるなんて。

そんなことが起こるとすれば、もう本当にとんでもない程の奇跡だと思ったけど、

数え切れない程の人々が願うと本当に起こるものなんだね。

魔法も、奇跡もあるんだね。


寝食も忘れて読んでましたが、さすがにこれ以上は生命維持がやばくなり始めたし、この幸せをもう少しゆっくり味わいたくなったのでちょっとスローダウンを。

あ、あと最後に一言。

茅田砂胡先生、
20周年おめでとう!
そして心から
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!