スマイルBEST デイ・オブ・ザ・デッド [DVD]/ミーナ・スヴァーリ,ニック・キャノン,ヴィング・レイムス
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今回観たのは『死霊のえじき』の邦題で有名なロメロ監督によるオリジナル版ではなく、リメイク版の方です。
リメイクと言っても、原形をとどめていませんけどね。

上からの命令で、必然性も判らず街を封鎖する軍人達。折しも街では風邪が大流行していて、住民の半数近くが病院に押しかけていたのですが、それがほぼ同時にゾンビ化します。主人公の女性軍人は母親を病院に連れて行ったところで、一気に蔓延したゾンビに遭遇し、辛くも脱出しますが、弟とその恋人がラジオ局に取り残されているのを知り合流、廃棄されたミサイル基地に逃げ込みますが、そこにもゾンビが押し寄せ・・・。

ってな感じのストーリーですね。オリジナル版はゾンビに人類がほぼ滅ぼされた状況で展開しますが、このリメイク版では感染爆発直後の状況下で展開してます。まあ、状況だけを取ってもオリジナルとは全然違いますね。

あと、この作品のゾンビはやたらと身体能力高いです。リミッターが外れているんだろうけど、建物の4階から飛び降りても無傷だったり、猛ダッシュで襲ってきたり、恐くはないけどやたらとスリリングです。しかも、ハシゴを登れるし、盲撃ちながら銃も撃ってくるし、天井裏の排気孔を主人公たちが移動してるとそれに気付くし、知能も高く、感覚も鋭くて手強いです。その割にはやたらと脆いですけどね。火炎瓶程度で数秒で燃え尽きるなよ。あれだけ脆い体で全力疾走した日にはすぐに手足がイカレて動けなくなる気がするんですが。

菜食主義者でヒロインに恋しているからか、ヒロイン達を襲わないゾンビも登場して、その辺は意見が分かれるところかもしれませんが、おれ的にはまあいいんじゃないかと思います。ただ、もうちょっと彼の見せ場があればって気もしましたけどね。

一部のレビューではヒロインが可愛いって意見がありましたが、おれにはパッケージ写真ではともかく、劇中では言うほど可愛らしくは見えなかったな。体つきも貧相だし、非力そうだし、軍人をやらせるには無理のあるキャスティングだったんでは?

ホラーって言うよりも、多少グロくてスリリングなだけの映画でした。
ひどくはないけど、凡作ですね。名作と呼ばれるオリジナルのリメイク版として作る必要性は全く見えなかったです。

うーん、今回は『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観ようとしたんだけどなあ。
何処にしまったかわかんなくなってて・・・。
仕方なくこれを観てみることにしたところ、ごらんの有様だよ!!!でしたorz