自分にも立場があり、今回はそれを抜きにして単身駆けつけた。だから今自分は麦わらの一味の一員になる訳にはいかないと、ルフィの「仲間になれよ」と言う勧誘を断ったジンベエでしたが、考えてみると七武海でもなくなった彼に一体何の立場があると言うんだろうか?


彼の単独行動には前科がありました。白ひげ海賊団と交流する際には、常に単独で出向いていった様でした。彼にしても人間との交流を同胞である魚人に知られることは立場を危うくするものだったのでしょう。


でも、思うんだけど、もしも彼が今でも魚人海賊団を率いているなら、魚人島の混乱は魚人達の故郷の危機。それなら仲間を率いて魚人島に駆けつけるべきであって、単独行動をする必要は今回は全くないですよね。


だとすると、今彼が率いているのは魚人達では無いんじゃないだろうか?


もしかすると、彼は今、亡きエドワード・ニューゲートの後を継いで、


白ひげ海賊団の残党を率いているのかもしれないですね。


だとするなら、今回も彼が単独行動した謎が解けるでしょう?かつて縄張りだったとは言え、弱体化している白ひげ海賊団のこと、そこまでしている余裕はないだろうし、しょせん異人種のことに積極的に関わることは全員一致では出来ないでしょう。


実のところ、不死鳥のマルコも、ダイヤモンド・ジョズも、花剣のビスタも確かに強いんだろうけど、白ひげの跡目を継いで、あの巨大勢力を率いるには力不足なんじゃないだろうか。その中でもおそらく不死鳥のマルコが一番上かとは思うけど、彼は決して脳筋でもないし、自分の力不足はわきまえているはず。だとするならば、どれだけ周りに推されても固辞し、今や賞金額が4億を超え、世界有数の賞金首となったジンベエの方がふさわしいという考え方をするかもしれない。


それに、今回黒ひげの台頭と赤犬の元帥就任は語ったものの、白ひげ海賊団の残党達の事情は全く語ってないんだよね。あえて語らなかったのは、自分が属する陣営の立場をそれほど公言する訳にもいかない事情が何かあったからなのかもしれません。



白ひげの地震能力を手に入れただけで打ち止めかと思われた黒ひげの能力奪取がまだ続いていること、海軍が「徹底的な正義」を標榜する赤犬の手に落ちたことで海軍がより妥協なき強硬姿勢となったこと、「だらけきった正義」を標榜し行き過ぎを嫌う自制心を持ち合わせていた青キジが海軍を逐われたこと、今回明らかになったことはいろんな意味で想定外でした。


今後のジンベエ及び白ひげ海賊団の残党の動向なども含め、新世界の海はまだまだ荒れそうですね。