ミート・オブ・ザ・デッド [DVD]/マリアン・アラージョ,デビッド・マラード,エオイン・ウェレン
¥5,040
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を観たよ。


ドライブ中に道を間違えて農村に入り込んでしまった夫婦が誤って人をはねてしまう。しかしそれはゾンビで夫は咬まれてゾンビ化。奥さんのヘレナはゾンビ化した夫を何とか倒し、必死で逃げる。途中で墓掘りのデズモンド、老夫婦のカサルとフランシー、少女リサに出会い、一緒に車で逃げるが途中で車がぬかるみにはまり、ゾンビやゾンビ化した牛に襲われる。脱落者を出しながらも避難所の城塞に駆け込むが、そこには生存者は無く、絶望的な籠城戦を強いられる。果たして生き残れるのか?


ってな話。


何だか狂牛病の変種に感染して凶暴化した牛に咬まれた人がゾンビ化してしまったってことらしいです。制作されたのが狂牛病が流行っていた頃なのかもです。


この映画に出てくるのはゲンミツに言うと、ゾンビじゃないかもしれませんね。うめき声を絶えずあげているし、しかも途中で立ったまま集団で寝てたりするし、装甲車でも何でもないただのジープに数十体同時に襲いかかっても窓を割ることすら出来ずに諦めて帰ってしまったりするし。


中でもお食事に夢中だからといってヒロインたちが目の前を逃げるのをスルーしてしまうところには脱力しました。いや、普通ゾンビって少しでも新鮮な肉の方がいいのか、生存者に気付いたら食事中でもたちまち襲ってくるものだろうに。


最後には防護服を着込んだ軍人が駆けつけて生き残った人々は救出される訳ですが、無理矢理トラックに詰め込まれどこかに連れて行かれるので、ちっともハッピーエンドじゃありません。


まあ、無傷だと言ってたくせに実は咬まれていて、しばらくしてからゾンビ化して襲いかかってくるって人もいたし、ゾンビの返り血をたっぷり浴びてる人もいたし、政府としては安心して迎え入れるって訳にもいかないのかもしれないけどね。


軍隊がちゃんと機能している癖に、ラジオの放送が途絶えてしまうってのは、政府が事実を隠そうとしたからだったのかもしれませんね。と言うことは、生き残った人々も口封じに殺されてしまうのでは・・・。むしろ怖いのは、牛でもゾンビでもなく政府かも・・・。



Amazonのレビューでは舞台になっているアイルランドの農村の風景が美しいと言う人もいたけど、おれにはそうか?って感じでした。だって草深いだけなんだもん。おまけにすぐに日が暮れるから暗くて、風景どころじゃ無いし。むしろ『28日後・・・』や『サバイバル・オブ・ザ・デッド』の方がいいところに思えたけどなあ。


ゾンビのメイクはまあそれなりだったし、戦いもスリリングだったけど、寝たり、諦めたり、スルーしたりするゾンビには呆れました。

ってな訳で、おれには失敗作に思えましたよ。☆は二つしかあげられませんね。



そろそろ良作も尽きてきたんで、これならば絶対大丈夫と思って観てみた古典もイマイチだったし、Amazonで見つけて隠れた良作かと思って借りてみたこの作品もダメだったし・・・。


また『ドーン・オブ・ザ・デッド』でも観るか・・・。