バタリアン [DVD]/クルー・ギャラガー,ジェームズ・カレン
¥2,090
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を数十年ぶりに観てみました。


『ハヤテのごとく!』ってまんがで女の子たちがうっかりこの映画を見てしまい、怖くて一人で眠れなくなってたりしてましたが、正直言って・・・、


「うぷぷぷ、この程度で怖くて眠れなくなるなんて、かわいいにもほどがあるよ!」

っておれは思いましたけどね。



えーと、とりあえずあらすじを紹介すると、


医療用品の倉庫に就職した不良のフレディは、ノリのいい上司フランクに、


「かの有名なゾンビ映画の先駆け、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は実話を映画にしたもので、ウチの会社の地下にはタンクに入った本物のゾンビが眠ってるんだ」


と聞かされる。


ビビりながらも見に行くと、確かに、タンクにコールタール漬けのゾンビが。


「中身が漏れたりしませんかね?」とビクビクするフレディに、


フランクは「んなわきゃないだろ?軍の特製容器だぜ?」と陽気にタンクを蹴飛ばすと、


たちまちガスが漏れて、二人は昏倒w。


気がついてみると、ガスは倉庫中に広がっていて、輪切りにされた犬の標本が生き返ったり、入荷したばかりの新鮮な遺体が生き返って動き出していた。


先に帰宅してた社長を呼び出して相談し、とにかく始末して何もなかったことにしてしまおうって結論になる。


しかし、その遺体、頭をツルハシで貫いても、バラバラに切り刻んでもそれでも動いてるんだわ。


もてあました彼らは、近所の葬儀屋の火葬場で焼いてもらうことにしたんだけど、遺体の灰は突然の豪雨によって雨水と共に墓地に染み込み、眠っていた遺体が次々と動き出して、人の脳みそを食おうと、人を襲い始めるのだった。


奴らは頭を撃っても止まらない上に、悪知恵を働かせて救急車やパトカーを次々と呼び寄せ、犠牲者はどんどん増えていく。


そして、ガスを吸ってしまった二人も徐々に人間ではなくなり、最期まで寄り添っていた恋人にフレディは襲いかかる。


最終的に社長はタンクに書いてあった軍の連絡先に通報するんだけど、軍が用意していた最後の手段は・・・。


まあ有名なオチなんで、特に書かなくても判りますよね。


でもあの最後の手段、結局意味無い様な気がしてならないんだけど・・・。



コールタール漬けのタールマンやオバンバと呼ばれる老婆のゾンビはクリーチャーとしては確かにおぞましいけど、全体的に墓地に埋葬されていた遺体ばかりなので泥まみれなだけで見ててそんなには怖くないんだよね。


露出狂で全裸で襲われたトラッシュと言う女性はゾンビになったあとも全裸で元気に走り回ってたりして、むしろ笑えたし。


救急車を取りに行こうとして、周りにゾンビがいないか見回して、居ないようだとドアを閉めたら、ドアの影に救急隊員を襲っているゾンビが居て閉まる音で振り向く・・・ってシーンがあって、ゾンビ映画の経験値が少ない人はここでビビるんだろうけど、おれなんかだと来るぞ来るぞって判るから、むしろ笑ってしまったけどね。


結論として、

「お前きっとホラー映画なんて怖くて見れないんだろ?」と彼氏に言われて、


「そんなことないもんっ!」って言いたい女性がギリギリ見てもセーフなのがこの映画でしょうね。


入門用としては最適だと思います。


これをきっかけに『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』とかを見ると本当にシャレじゃ済まないので、女性にはお勧めしませんからね?