ずっと観たかった、


悪魔のいけにえ [Blu-ray]/マリリン・バーンズ,アレン・ダンジガー,ポール・A・パーティン
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を観てみましたよ。実は昨日観ようとしたんだけど、徹夜明けで眠かったのでたった3分でギブアップしてしまったよ。んで、今日やっと観られました。


長旅をするならば、燃料補給はこまめに余裕を持ってするようにしておきましょう。うっかり人里離れたところにある民家にガソリンを借りに行ってはいけません。そこが殺人一家の住み家でないという保証は無いのだから。


つい入り込んでしまった若者がどんどん殺されていきます。全員チェーンソーで殺害されるのかと思ったらそうでもなくて、3人目からでした。


殺人者は死者の皮で出来た仮面をかぶった巨漢、レザーフェイス。後で観た役者さんのインタビューによると140キロもの巨漢だそうで、逃げようとした女性を難なく捕まえ、さんざん暴れてもガッチリつかんで逃がさず、軽々とフックにつるしてしまったり出来るほどの怪力の持ち主のようです。


ただし、おつむはあんまりよろしくは無さそうです。まあ、彼に限ったことではなく、あの一家全員がちょっと抜けてますね。両手の拘束を解いたら死にものぐるいの人間はそりゃあ逃げるだろうに、それを予想もしなかったようだし。そんなことだから獲物を取り逃がすんですよ。しかもまじめに追いかけないものだから、一家の一人は通りがかったトレーラーにうっかりひかれてしまうし。


被害者が必死に恐怖と戦って、その結果として逃げ延びるなら納得できるんだけど、殺人者たちのボーンヘッドのせいで逃げ延びるってのはどうなんだろうかね。普通、屍の山を築くような輩はそれほどうかつじゃないでしょうに。そこはちょっと気にくわなかった。まあ、リメイク版の『テキサス・チェーンソー』みたく被害者の反撃にあって片腕を切り落とされていたら、かの有名なチェーンソーダンス(ラストシーンで見せた被害者の一人を取り逃がして悔し紛れにチェーンソーを振り回してくるくると回る仕草。それが踊っているようにも見えるのでそう呼ばれている)も踊れなかったでしょうけどね。


唯一の生き残りの女性は、あれだけの恐怖を味わって、ちゃんとその後日常に戻れたんだろうか?ラストシーンでは紙一重で逃げ切れた安堵感から笑い転げていましたが、ほとんど狂った笑いだったような。



でも、思ったよりは後味悪くないんだよね、意外なことに。テキサスの乾いた気候によるものなのか、遺体は血の滴るグチョグチョの肉塊と言うよりむしろ乾燥したミイラのようで、不思議と恐怖を感じさせなかったりするし。人骨で作られたファニチャーとかも、すっかり血が拭き取られているせいか、それほどおどろおどろしさを感じさせない。悪趣味であるのは確かだけど、しつこさは無く、割とサラッとした質感で、ある意味スタイリッシュですらあるんだよね。この作品がニューヨーク近代美術館に保存されているというのはそういう理由かもしれないです。


だから、いつかまたこの作品を観てしまうかもしれないです。そのときにはレザーフェイスのとてつもない怪力やフックに吊された女性の会心の演技に見とれてしまうことでしょうね。


そんな訳で、今回の評価は


総合評価:☆☆☆☆

オススメ度:☆☆☆☆

殺人者の怪力度:☆☆☆☆☆

殺人者のおマヌケ度:☆☆☆☆

役者さんたちの怪演度:☆☆☆☆☆

クリーチャーの作り込み度:☆☆☆☆☆

コメント:ある意味見事でした