今日は長野で聖火リレーがあったそうですね。さぞかし日本のマスコミはわあわあと騒ぎ立てたことでしょう。

一昨日、こちらキャンベラで聖火リレーがありました。日本のニュースを見ると、「長野緊迫!!」とか色々書かれてましたが、キャンベラに比べれば大したことはなかったものと思われます。かといってキャンベラがそんなに厳戒態勢だったかといえば、そうとも思えず、日本の報道が誤った印象を伝えているような気がしてなりません。(キャンベラの聖火リレーも日本でちょっとは報道されてましたよね。)

まあその日と前後の僕の行動と照らし合わせて解説します。

前日の夜。キャンパスの外の店で飲んで帰ってきたところで、友人の中国人たちと遭遇。なんとかパーク(リレーの出発地点)見に行こうぜ!と誘われて、車で行く。行くと、既に中国系学生が20人くらい集まって場所とりみたいなことをしながらわいわいと遊んでいるではないか。中国の国旗(でっかいやつ)振り回して遊んでました。政治的な雰囲気は全く感じられず。

当日の朝。思いのほか酒が残り、頭痛。朝早くからリレーみにいこうと誘われたけど断念。10時くらいにゆったり起きてラジオをつけると(部屋にテレビはない)、リレーの中継が。かなりうるさい感じはしたが、キャスターは明るい感じでしゃべってたので安心。キッチンに行ってテレビを見ると、CNNがキャンベラから中継している。そのうちにリレーを見に行ってたオージー数人が帰ってきて、「中国!中国!」「One China!」がすさまじかったとの証言。携帯でムービーとってきて、見せびらかす人も。気になるので、リレーを見ている友人に電話してみると、「まわり中国の旗でそこら全部真っ赤やねんけど!!」との証言。電話のうしろからOne China!ががんがん聞こえてくる。

翌日。リレー前日に旗ふって遊んでた中国人に、当日はどうだった?と聞いてみました。すると、fucking Chinese!って言ってかなり憤っている様子でした。前日の夜にへろへろ遊んでたやないか、と思いましたが、彼いわく、「こんなことしてたらまた中国のイメージが悪くなる。恥ずかしい!」とのこと。ここはオーストラリアなのに中国の国旗ばっかりあげるのもおかしい、とまで言いました。それをなだめるように、前にいたオージー(彼はフリーチベット!って言ってチベットの旗ふってたら中国人に囲まれて罵倒されたとか)が、「中国の国旗あげるのはみんなの自由だからかまわないんじゃないの?問題は中国の政府が個人の自由を抑圧してることでしょ~」って言いました。

報道では「オーストラリア中の中国人留学生が集結し、抗議活動」というような言われ方してますが、そうやって紹介される中国人像は、自分の周りにいる中国人のイメージと乖離する一方です。ある人は上のようにあからさまに批判し、ある人は単に聖火リレーを見に行っただけだったし、ある人は聖火リレーに大した興味も示さず、メルボルンで旅行してました。台湾の人だって見に行ってたし、「中国人がいっぱい」と言われていた中にもかなりの割合で、マレーシア、シンガポール出身者が混じっていたはずです。一人の中国人が「聖火を守る!」とインタビューに答え、その後にニュースキャスターが「中国人留学生が1万人以上キャンベラに集結」と言う、ということが「1万人以上の中国人が聖火を守りにキャンベラに集結」ということを意味しているわけでは全然ありません。僕の個人的な感触としては、中国国内と違って自由にいろんなメディアから情報を得ている中国人留学生の大半が、中国政府の意図に同調しているとはとても思えません。彼らがintelligentであることを考えればなおさらのことです。中国政府がシドニーメルボルンから大量に留学生を送り込んだという事実はありますが、彼ら個人がどのような考えを抱いて、キャンベラにやってきたかということは、人それぞれです。

僕個人の意見ですが、中国政府のチベットに対する対応はかなり問題ありで、批判されて当然だと思いますが、Free Tibetを訴える欧米人に対しては少し疑問を感じます。行ったこともない地域のほとんど会ったこともない人々のことに関して、そこまで強く意見を言えるのか、と思います。チベット難民が抗議するのは最もなことですが、欧米人がやってるのを見ると、なんとなく押し付けがましい、というか地域的文化的特徴を考慮せずに、自分たちの判断基準を世界全体に適用しようとしているように思えてなりません。僕はOne ChinaにもFree Tibetのどちらにも賛成しかねます。

これだけ色々と中国に触れる機会が多いといえども、まったく彼らは捉えきれない存在だ、とつくづく感じます。ネットのニュースと2ちゃんねるだけ見てわいわい騒ぐとか論外だと思います。

それにしても二日酔いでも見に行けばよかった。残念。
が咲いている(らしい)今日この頃、皆様いかにお過ごしでしょうか。4月といえば桜と入学式ですが、こちらは一学期のまっただ中にあります。最近順調に秋 に向かっているようで、おそらく日本と昼間の気温は同じくらいじゃないかと思います。ただ最低気温の予想がたまに3度とか出て、びびります。日本から船便 で送ったはずの冬服は果たしていつ着くのか。。。

長らく日記を書いていなかったので、この間に起こったことをざざっと書いておきます。

オーストラリアの一般家庭に滞在(約20日前)
イースター休暇ということで四連休があったので、数少ないオージーの友達の里帰りに付いて行かせてもらいました。いやー癒された。食事も非常にお いしく頂き(オーストラリアにこんなおいしい料理があるとは知らなかった)、巨大ベッドを使わせて頂いて、歓待されました。何よりも勉強とか様々なものか ら解放されたのが幸せでした。イースターエッグをもらい、教会に行き、バーベキューをして、といういかにも典型的オージーの生活に潜入してきました。後々 写真のせるかも。

ますます勉強がやばい。(ずっと)
今2つの大エッセーとプレゼンの準備をしています。エッセー書くために最低でもこれだけは読め、というのがすさまじい量なうえ、読むのが遅いので、なかなか書き出すという段階までたどり着けません。
エッセーのテーマ
1.近代エジプト政治(中東の授業)
エジプトとか知らんわ!全然勉強したことないわ!アブドゥルなんとかとかいう名前多すぎるわ!本当はパレスチナとかの方が興味あるけど、あまりに問題が複雑すぎて、今の自分ではさばききれないからエジプトにしたけど、エジプトて!
2.オーストラリアの政治:1975年憲法危機
こんなん日本の人だれも知らんし、あまりに話が複雑なのでここには書きませんが、日々、憲法解釈とか慣習法とかいう話が頭の中を駆け巡っています。
プレゼンのテーマ
インドネシア政治とイスラム
またもやアブドゥルなんとかとかいう名前続出。まだあまり手をつけていません。

ますます中国人に間違えられる。(ときどき)
こないだ初対面の中国人に思いっきり中国語(北京語)で話しかけられました。Sorry, I can't speak Chinese.て言ったら、Are you from Malaysia?とか言われました。中国語が話せない中国人って意味じゃないから!!(補足:マレーシアとかシンガポールには中国系でも中国語がほとん ど話せない人も結構いるそうです。)思いっきり「我是日本人!」って言ってやりました。ただ彼の頭の中では僕は中国人なのだそうです。第一印象って重要な んですね。こないだも思いっきり中国語で話しかけてきて、「あ、間違った、ごめん」(英語で)って言われました。

そういえばこないだ、初めて提出した政治関連の小エッセーが返ってきました。「参考文献の書き方」以外の評価はまずまず良かったので一安心です。 エッセーを書くときは、引用とか参照とかそういうのをかなり厳密に示さないといけないのですが、それのやり方がちんぷんかんぷんでした。

いやー、それにしても大しておもしろいことが書けない。まあ二ヶ月近く経って気分がずいぶん落ち着いてきたということかと思います。てかもう二ヶ月!はや!

みなさん新学期、新年度がんばってください。

追記:今日の授業の特別講師が見た目は普通のおっさんなのだが、しぐさが完全にオネェ系でした。授業の内容は「東南アジアにおける宗教」とかでし た。後から友達から聞いた話だと、彼のもう一つの専門分野は「近代ゲイ史」であるらしく、最近はもっぱらそっちのほうに没頭しているとか。
らしい。だから授業はお休みでした。金曜日は授業入ってないから、4連休でした。明日から3日学校いけばまた3連休がやってきます。

かと言って侮るなかれ。毎日勉強してます。勉強ばっかしてるわけじゃないけど。大学受験の勉強のとき以来、家で全く勉強できない子になってたけ ど、今の部屋はなぜか勉強できます。テレビないからかな。ネットも部屋でやると、通信量で課金されるシステムやからyoutubeでだらだらとか論外で す。

勉強について言うと、ひたすら読んで読んで読んで・・・って感じです。チュートリアル(ゼミみたいなもの。全部の授業に週一時間にずつついて る。)の前に指定されたものは読んでおくのが当然とされているみたいなので、とりあえず読むしかないです。全員が全員くそまじめに読んでるわけじゃないら しいけど、言葉の面で大きなハンデ負ってる留学生はまあ読みます。そして読んでいればチュートリアルの議論に参加できるかといえば、全然そうじゃなくて、 みんなぼそぼそと早口でしゃべるから何言ってるかほとんどわからず、今のところ本読んでも読まんでもどっちにしろわからん、っていうのが正直なところ。そ れでも読まんよりましやろと思って読んでます。しかしながら読むのも難しい。

「中東の政治」の本はこの三日間何時間かずつやって80ページくらいか。。あと2つ授業があって、そっちは量的にはましだとはいえ、三日後までに はなんとか片付けないといけない。。あと2つというのは、政治学入門と東南アジアなんとかっていうやつです。政治学の方はオーストラリアの国内政治をベー スに話が進むから、勉強しないとさっぱりわからん感じです。背景知識がほとんどないってえらいことなんやと気づいた。とりあえず日本人の先生(日本語教え てる人)に助けて~、って行ったら日本語で書かれたオーストラリア政治の入門書を貸してくれました。無理して英語で勉強するよりも日本語で勉強した方が 手っ取り早いとのこと。たしかに。東南アジアなんとかのほうは、他に受けてる人がインドネシア語専攻とかタイに何年か住んでました、とかいうマニアックな 人ばっかりで結構おもしろいです。まあ全体的に授業とったら徹底的にやる感じなので、おもしろそうです。ただ読むスピードあがらないとこれからエッセイ書 けとかプレゼンやれとか言われると確実にキャパ超えるので、なんとかしたい。

さてキャンベラ記念日は何を祝うのか、ってことですが、みんな揃って、「いやー、キャンベラを祝うんでしょ」と半笑いで答えます。要するに政府が後付けで作ったような祝日で、特に伝統もくそもないようです。

ってかこの国には本当に伝統とか文化というもんがないんか、と思うことが多々あります。まあ歴史が浅いから当然ですが、悪い言い方をすると、こい つら野蛮やなー、と正直思います。夕方寮のキッチンを見てるとよくわかるんですが、中国人がでっかい中華包丁でトントントントンって野菜切ってる横で、イ ンド人がカレーつくってるのが見え(どっちも大概おいしそう)、ふと目線を移すと、オージーが缶のスープをレンジでチンしてパンつけて食べてるのを見たり する。えーこんなんでばんごはん終わりなんかよ、って思う。異文化を理解しようとかいうけど、実際いうて、食文化の程度が低いっていうのはあるし、食以外 の面でも同じようなことは多々あるように思う。こないだ他の留学生の人と、「この人ら昔は自分らが文明人やいうてアボリジニーのこと野蛮や野蛮やいうてい じめてたてどういうことよ」みたいな話になりました。実際今でも多くの人は結構そう思ってるんじゃないでしょうか。まあこれは極端な例やけどね。

これ以上色々言うのもどうかと思うけど、これはぜひ日本の人たちに知っておいてほしいことなので、書きます。

前にも言った通り、今いる寮には日本人が異常に多い。10人くらいいます。そのうちの2人を除いては女の子で、全員この2月から交換留学で来てる 人たちです。まあそれなりに仲良くしてもらっていて、いいんですが、観察してて思うのは、やはりJapanese girlsは人気があるのか、欧米男(一部)がほいほい寄ってくることです。そして彼女ら(の一部)は欧米男かっこいいキャーっていうスタンスなので、と ても楽しそうにしています。噂によればすでにできてるところもあるとか。

で、問題はオージー男のMという奴です。彼はその日本人女の子にほいほい寄ってくるやつの一人なんですが、僕に対してはびっくりするくらい冷た い!!キッチンの冷蔵庫も近くて部屋も近くておまけに授業も一つ一緒で頻繁に会うのに、明らかに態度おかしいやろ!!普通やったら自然と友達になる状況に あるのに、全く僕には関心ないようです。話しかけてもめっちゃ愛想悪い。こないだ一緒にごはん食べようと思って同じテーブルに座ったらその途端に食べ終わ りやがって、ソーリーって言ってさっさと去っていきました。いくら日本人女の子にしか興味ないとはいえ、その態度はないやろ~。

ということでわかるのは
「欧米人男かっこいい~っていってとにかく欧米人男に群がる日本人女の子」
              と
「ちっちゃくてかわいい日本人女の子に興味津々の欧米人男」
という関係。ポイントは欧米人男はたいてい、その日本人女の子と本気でつきあう気がなく、ちょっと遊びたいだけっていうこと。日本人女の子は結構マジでいける、って考えてたりする。でも初めから本気で相手にはされてないってわけ。日本人はばかにされてるわけです。

そういう日本人女の子(一部)の行動が馬鹿にされる原因をつくってるんじゃないでしょうか。2年前にオーストラリアから一橋に交換留学で行ってた 人(オージー男)いわく、「欧米人ってだけで寄ってくる女の子はまじでうざかったわ~」とのこと。日本人の女の子はすぐひっかかる、っていうのはこういう ことなんですね。

というわけで、Mが目の前に現れるたびにほんまに気分害される感じです。まだ相手のことよくわからんとはいえ、これは人種差別の一種なんでしょう か。これ以外の場面でも「白人が一番なんです」的なものを感じるときは時々あります。こんなに腹立つこと最近ではほとんどなかったように思います。気にし たくないけど、ほぼ毎日会うから、気にせざるをえません。このイライラが他のことにも影響しそうでいやです。そういう欧米男によりつく日本人女の子見てる だけでイラっとしてしまうこともあります。

まあちゃんといい友達もできてるので、それでなんとかなってます。日本人女の子で例外の人、台湾の人とそこに群がる中華圏の人たち、数人のオージー、はとはほんとに仲良くしてもらってます。

寮のオージーが野蛮に見えるのは、一年生が多いっていうのもあるみたいです。ついこないだまで高校生だったような子も多い訳で、まあ日本と違って先輩後輩の上下関係のない状況では、まあ行動がむちゃくちゃなのもある程度仕方がない、っていうことみたい。

色々あって一年間寮でずっといることもないかな~、っていう気もしてます。友達の留学生の中には、同じような感じで、すでに真剣に家探し(ルーム シェア)してる人もいます。一人暮らしに慣れてしまったせいか、常に大量の人に囲まれてる状態がなんとなくストレスになってるようにも思えて、そんなとき に会いたくない人に会うと、ほんまありえへん、ておもいます。ポジティブな意味でも大学のキャンパス内を抜け出して、外で生活するとそれまでになかったよ うな経験に出会えるような気もします。ここの寮費は寮としては高いので、ほとんど経費が増えずにオフキャンパスに住むことも、探す手間さえ惜しまなければ 可能みたいなので、真剣に検討するかもしれません。

前回とは打って変わって結構ブラックな話題も多いに日記になりましたが、まあ基本的には授業が本格的に始まってつらい部分もよくわかってきたから でしょうね。でも日本人の先生のお話したところ、「わからないことできないことばかりだから、ここに来てる意味があるんですよ。今まで日本の大学だとなん でもわかる状況だったから慣れてないだけです。」「何もわからない、って思うのは錯覚だから大丈夫です。」って言われてほんとに救われた気がします。こう いう励ましのお言葉をいただくとなんとか人間やっていけるようですね。