すぐに病院に駆けつけたら、麻酔から覚めて、歩けるくらいになってた黒猫をヨシヨシさせてもらえた。
胃拡張の原因は、喉にできた腫瘍だった。
麻酔をかけ、気道の確保をしようとしたら塞がれていてできなかった。
このままでは息ができなくなるので、慌てて喉を切開して、気道の管を入れたそうだ。
腫瘍は取れる所だけ取っていただけた。
手術の経験と、設備があったからできましたと言われておられた。
喉が塞がって、呼吸も難しく、鼻から頑張って吸った空気が胃に入って、胃拡張になったのだった。
そうだよね。喉の手術はあんまりしないと最初のかかりつけ医が言ってたよな。
あの先生の診断が正解だったんだ。
小さな病院だけど、状態と触診でわかったんだからな。
今は、息がしやすくなって、前よりもほんの少しだけ元気になった。
しかし、命の期限は近いそうだ。
でも信じられない。いやだ、いやだよ。
時々膝に乗ってきてくれる黒猫。
お腹の毛を剃られてて、抱っこするとめちゃくちゃ暖かいのが幸せ