「凍りのくじら」★★☆☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「凍りのくじら」(辻村深月)

 

「ツナグ」「ツナグ 想い人の心得」が2冊とも自分のツボにはまって面白かったため、辻村深月さん代表作でレビュー評価も高いこの作品を読んでみた。

 

読後の正直な感想は、期待外れだった(レビューを読んで結末に対する期待感を高めすぎた反動もあり)。

 

面白くなかったわけではないが。ミステリーの深味になにか物足りなさを感じたためだろうか、登場するキャラクターの好みの問題だろうか(少なくとも理帆子には感情移入できなかった)。あるいは、気づいていないメッセージやしかけがあったかもしれない(父親が失踪した理由がまだしっくりこない)。

 

読み終わってから思うに、ある程度結末を先に知ったうえで読んだ方が面白かったかな、と思う。普通の人は、途中の早い段階で、その系の話だと気づくのだろうか。


いまからもう一度読めば、別所あきらの言葉など、よく味わえそうだ。

 


そして、ドラえもんが読みたくなった。