「ジェイソン流お金の増やし方」★★☆☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「ジェイソン流お金の増やし方」(厚切りジェイソン)
 
 
厚切りジェイソンさんは、17歳の時に飛び級でミシガン州立大学入学、新卒でGE入社、ベンチャー企業へ転職、日本では言語や文化の壁を乗り越えてお笑いで成功し、IT企業役員も兼任、とかなり頭のいい人なのだと思う。
 
単純に地頭がいいというだけではなく、物事に対する見方・考え方もしっかりしている。思いのほか自分と価値観が一致しているので、とても好感が持てた。
 
 
リスクとリターン。投資にしても仕事にしても生活にしても、この原理原則の理解度に、日米の大きな格差がある。このリスクとリターンを、冷静かつ積極的に理解し行動することが、豊かな人生を手にするカギなのかな、と再認識。
 
 
 
以下、備忘
 
 
 
この投資は、どのタイミングでスタートしても20年間の長期では年利6.4%を下回らない。
 
投資を始めて15年、2年前から資産運用だけで一生暮らしていけるFIRE(Financial Independence and Retire Early=経済的自立と早期リタイア)になった。
 
経済的に自立したことで一番感じるのは、安心と自由のフリーパスポートを得たという感じ。
家族を養える安心。自分で仕事と時間を選べる自由。興味のある仕事、好奇心を満たし成長させてくれる仕事、を優先できる。
 
 
 
「マネーリテラシー」
日々の生活の中で「今、使っているお金は本当にその価値があるのか?」と判断できるかどうかが一番大事。
 
支出を減らしたほうが、新たに所得を生み出すよりもはるかに費用対効果が高い。
 
収入と使えるお金は比例しないはず。収入が増えると支出もどんどん増やす人が多いが、これではいくらお金があっても資産は増えない。
 
ジェイソン流節約術
①自動販売機やコンビニでペットボトル飲料を買わない
②必要がないならコンビニに行かない
③交通手段はまず歩く
④より安いスーパーで大量買い&割引買い
⑤スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応
⑥洋服は基本買わない&お下がり
⑦飲み会には基本行かない
⑧ジムは公共施設を活用
⑨サブスクリプションサービスは見直す
⑩ポイント倍増に騙されない。ポイントはご褒美遣いをしない
⑪欲しいものは少し待ち、安いものを買う
⑫家族がお金に対して同じ価値観を持つ
 
「自分が手に取っているものは本当に必要なものなのか、欲しいものなのか」
「その商品は自分の生活や人生に価値があるのか」
 
 
 
VTIのいいところはカバー範囲の広さ。成長ポテンシャルのある中小企業が含まれており、銘柄数は4000以上。その中には将来のアップルが含まれているかも。
 
米国株に投資する理由
・アメリカ企業の強さ(身の回りの商品、サービスはアメリカ製ばかり。例:GAFA)
・世界で成功しているグローバル企業ばかりなのでアメリカ市場だけに影響されない(結果的に世界経済に投資している)
 
以下の投資には慎重
・個別企業・・・業績予想できない、優良企業でも100年は持たない
・暗号資産・・・急騰している理由がわからない、50年後も残っていると思えない
・コモディティ・・・(企業は成長するが)コモディティ自体は成長しない
・中国株・・・企業が政府の影響を受け、怖くて投資できない
・不動産・・・売りたいときに売る、一部だけ売る、ができない
 
 
 
子どもには、決して欲しいものを「買っちゃダメ!」とは言わない。「買っていいよ」といつも言っている。ただ、「それは本当に欲しいものなの?」「ほかを探してみたり、もう少し待てば同じものが安く買えるかもよ」というアドバイスはする。節約というよりは、自分にとって価値があるのかを判断する力を身につける教育をしている。
 
 
 
どうして資産を増やしているのか?
それは、なにが起きても家族を守ることができると思える安心のため。自分の人生の選択肢を増やすため。
 
お金があれば、家族が挑戦したいことを応援できる。生活のためひたすら仕事をするのではなく、自分がいま興味があることに集中することができる。
 
お金は、自由に人生を謳歌するための切符。
 
 
 
節約して、コツコツ入金して、待つ。
 
どんな人でもできる再現性の高い投資。あとは行動するのみ。
 
「継続しろよ。ただやれよ。なんで続けようとしないの?」