「デジタルジャーナリズムは稼げるか」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

以下、備忘録

 

ジャーナリストもサービス業

 

サービスには必ず達成すべき目的がある。ニュースを作って終わりではなく、ニュースを流したことで得られる結果が重要になるのだ。

ジャーナリストにとって、望ましい結果とは何か。個人、そして社会が十分に情報を得た状態になることである。

 

普通の人がかつてないほどに情報を入手できるようになった。情報を流す仕事から解放されたことで、ジャーナリストは情報に付加価値をつけることに多くの力を注げるようになったとも言える。

 

ジャーナリストの仕事がコミュニティの知識、そしてコミュニティ自身の体系化を助けることなのだとしたら、それはコンテンツビジネスではなく、サービス業。

最も重要なのは、コミュニティのメンバーとの関係性をいかに築くか。「関係ビジネス」と呼んでいもいい。

 

ジャーナリストは何かの主唱者であるべき。何かの原理を代表して、あるいは民衆を代表して主張すること、それが真のジャーナリスト。

 

ニュース消費者の4つのニーズ

1 最新の情報を常に遅れることなく得たい

2 自分の特性に合った情報が欲しい

3 社会とのつながり、関わりを持ちたい(会話の材料を持ちたい)

4 楽しみたい

 

広く定義すると、ジャーナリズムとは「コミュニティが知識を広げ、整理するのを助ける仕事」。

狭い定義では、ただ何かを知らせるだけでなく、何かを主張するのがジャーナリズム。

様々な物事を市民の代わりに調べ、市民のために説明するということをしなければジャーナリズムとは言えない。

野球の結果や地元のイベントや火事のことを報じるだけではジャーナリズムとは呼べない。