「「正しい失敗」の法則」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「正しい失敗」の法則 (PHPビジネス新書)/PHP研究所

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★★☆☆☆



自慢話っぽい話も多いのですが、それなりに参考になりました。



以下、備忘


金というのは、人にさす影のようなものだ。大きな体には大きな影が、小さな体には小さな影がさすように、その人としての大きさと、金の額は比例することが多い。


「立ち直る方法はいくらでもある」「失敗するうちに、やりたいことは分かってくる」と答えたい。特に、「失敗するうちに、やりたいことは分かってくる」ということは、強調しておきたい。


過去の手本をまねるなどというのはケチなことだと思うし、そのやり方で二度目の失敗をしたならば、ためらわずそれを「ただのバカ」と言わせてもらう。挑戦を欠いた失敗など、何の意味もないのだ。
もし彼が、一度目の失敗にくじけず、全く新しいやり方で再度チャレンジしたらどうだろうか。そして、結果も再度失敗だとしたら? それを私は「失敗」とは呼ばない。それは、単に「二回上手くいかなかっただけ」という判断になる。物まねなしのチャレンジこそ、尊い失敗、正しい失敗を生むのである。
考えて考えて考え抜いて挑戦した結果得た「正しい失敗」の先には、必ず学びがある。





…余談

かつて人間は狩りをして糧を得ていた。大きなマンモスを狙って狩って、それを持って帰る。リスクをとって闘う本能を人間は本来持っている。という内容が本書に書かれている。

しかし、その本能のはけ口は、今はソーシャルゲームなのかも・・・
とこの本を読んだときこの記事を思い出した。

◇ソーシャルゲームは日本が世界に誇る産業になる#IVS【湯川】

以下、一部抜粋

 人間はもともと狩猟で食料を得ていた。いや人間だけではなくあらゆる動物が生きるための必死の攻防を繰り返してきた。それが人間だけは農業技術を身につけ飢餓の心配がなくなった。さらに工業社会になり豊かになったのはいいことなのだが、その一方で多くの人々の生活は非常に単調なものになった。

 生きるか死ぬかというドキドキ感、獲物を得るために工夫する創造の楽しさ、仲間と協力することで得られる一体感、獲物獲得に成功したときの高揚感・・・。狩猟のときに味わっていたこうした感覚を求める気持ちは、今日もわれわれの中に残っている。ところがこうした感覚を現代の日々の生活の中ではなかなか味わえない。そんな社会になっている。

 ワクワクドキドキを味わえない今日の社会は、いわば設計に失敗したゲーム、壊れたゲームのようなもの。この本の著者Jane McGonigal氏は、そう主張する。

 モバイル・ソーシャルゲームは、そんな単調な毎日を送っている人にとって、ワクワクドキドキからくる幸福感を味わうことのできる非常にコストパフォーマンスに優れたサービスなのだと思う。




闘争本能をバーチャルな世界で消費しているから、若い人はリアルの世界でリスクをとらなくなっているのか、とこじつけで考えたりした。(例えば、起業しない、等)