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今や、ソーシャル・ネットワーク全盛の時代。
facebook上の友人100人、200人は当たり前。
しかし、友人・知人の輪が広がれば広がるほど忠誠の衝突が生じます。
誰かに忠誠をつくすことが誰かを裏切ることになったりします。
現代は忠誠心が薄れているのではないか、また忠誠の尽くし方が複雑になっているのではないか、というような内容の本です。全般的にいまひとつしっくりきませんでしたが、多少考えるヒントにはなりました。
サークルとか、グループとか、公開範囲設定とか、SNSにいろいろな機能が増えていますが、結局いまのところ本当に大切な人や親しい友人とはSNSではコミュニケーションをとらない(メールや電話やスカイプで話す、もしくは直接会う)のでは・・・。
備忘メモ
「現代は相手を選ばない、無差別の友情が主流の時代とも言えるだろう。かつては限られたわずかな友が人生の悲喜を分けたものだったが、今日の友情はざっくばらんに広範囲を対象にし、些末な利便を交換し合うスタイルに変わっている。」
「逆境に見舞われたときに、フェイスブックに載っている"友人"の何人が助けてくれるだろうか、自問してみてほしい。」
「何に対して忠誠をつくすかが、自分という存在と言ってもいいだろう」
忠誠心、このやっかいな美徳/エリック・フェルテン
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参照:「「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門」
忠誠心というのは「しがらみ」のベースになっているものではないかと思いました。