「ブランド・エクイティ戦略」 | Jiro's memorandum

Jiro's memorandum

泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★☆☆

ブランドへの投資ってお金がかかる。裏技はない。一方でその効果を測ることはやっぱり難しい。とはいえ、強力なブランドが長期にわたって大きな利益をもたらすことも事実。

ブランド広告の費用対効果がブラックボックスだからこそ、広告会社は儲かるのかな。


備忘録

■ブランド・エクイティの5つの要素

・ブランド・ロイヤルティ
・ブランド認知
・知覚品質
・ブランド連想
・その他のブランド資産

ブランド・ロイヤルティ
ロイヤルティを確立するには、当を得たことを必ず行い、顧客に密着し、満足度を測り、スイッチング・コストを発生させ、とびっきり良いものを提供することである。一般的に言えば、あなたの顧客に過剰投資しなさい。

ブランド認知
トップ・オブ・マインドの威力を過小評価してはならない。例)NISSANの旧ブランドDUTSUNはいまだに高い認知度。

知覚品質
ある製品・サービスの、代替品と比べた品質・優位性についての顧客の知覚。知覚品質は満足とは異なる。価格を下げて一時的に顧客満足度が高まっても、知覚品質が下がり長期的にはマイナスとなるケースも。

ブランド連想
ブランド連想は、ブランドと心の中で結び付いたすべてのもの。ブランドのポジションは、連想とそれがいかに競争業者と相違しているかに基づく。連想は、差別化のポイントを提供し、購買理由を与える。





「製品は工場で作られるものであり、ブランドは顧客が買うものである。競争業者が製品を模倣していても、ブランドはユニークである。製品はすぐには時代遅れになるが、成功するブランドは永遠である」

(ステファン・キング、WPPグループ)






ブランド・エクイティ戦略―競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン/デービッド・A. アーカー

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