★★★☆☆
日本は長寿企業の歴史の古さ、企業数ともに世界一。世界最古の企業も世界最古のホテルも日本にあります。創業100年以上の会社は5万社とも10万社とも言われています。当然ほとんどが中小企業です。
長寿企業の秘訣は「伝統」と「革新」のバランス。よい伝統は変えず、しかし時代の変化にも対応する、ということ。本書では、今後の重要なポイントとして①経営革新②社員を大切にする③後継経営者の育成、を挙げています。③については跡継ぎを血縁にこだわらない養子制度が日本で長寿企業が多い一因と指摘。外部に範囲を広げて優秀な経営者を選ぶということです。
要点は至極当たり前のことばかりでしたが、後半の長寿企業の紹介はなかなか面白かったです。
以下、備忘録。
福光屋
酒蔵→甘酒、化粧品なども
熊澤酒造
酒蔵→地ビール、レストランなども。社員交流会で他の仕事を体験
西島
社員140人一斉に集まり食堂で昼食。定年なし、71歳の営業職も
八木研
「伝統であぐらをかいている業界に、進んだ技術を持ち込んで事業をやろう」と「リビングにおける仏壇」で仏壇業界に参入
百年企業、生き残るヒント 角川SSC新書/久保田 章市
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◇参照:「千年、働いてきました」