「YouTube 時代の大統領選挙」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★☆☆

アメリカ人は「民主主義とは、参加すること」と定義している。アメリカ人にとってソーシャルメディアは政治と非常に相性のいいメディアといえる。物言うアメリカ人の姿勢がソーシャルメディアを広く浸透させたことは間違いない。逆に、日本でソーシャルメディアがアメリカほど浸透しない要因の一つはこの辺りであろう。

今回の大統領選では、YouTubeに両陣営が反撃ビデオをアップし合い(それも1-2日のスピードで)、それをTV局が報道し、さらに3億あるといわれるニュースコラムやブログが取り上げ、有権者もYouTubeで意見を訴える、といった具合にネット中心に攻防が瞬時に広がりフリーディスカッションが盛り上がった。

そして、ソーシャルメディアを賢く活用したのがオバマ氏である。チームオバマは2008年のMarketer of the yearに選ばれている(2位はApple)。一方、マケイン氏は、「PC派かMac派か」という質問に対し「どっちでもない。コンピュータが使えないので妻に頼っている」と回答したとか。これは致命的だ。ちなみにオバマ氏はMac派である。


以下、参考データ

■Facebookのサポーター数(投票日前日)
オバマ  238万人
マケイン 62万人

■Twitterのフォロワー数(投票日前日)
オバマ  11.2万人
マケイン 0.46万人

■YouTubeビデオ本数(投票日前日)
オバマ  1792本
マケイン 329本

■YouTubeチャネルビュー数(投票日前日)
オバマ  1841万回
マケイン 203万回

■オンライン広告支出額
オバマ  1600万ドル
マケイン 360万ドル



参考データ その2

YouTubeに見る衆議院選挙~Webでは自民党が1歩リードか
■YouTubeにおける28日正午現在の各政党チャンネルの動画の再生回数

【1位】LDPchannel(自民党):453,264回
 2007年11月6日登録
【2位】日本共産党Movieチャンネル(日本共産党):311,576回
 2007年12月25日登録
【3位】民主党「生活が第一」チャンネル(民主党):165,363回
 2008年1月1日登録
【4位】公明党 ウェブTV(公明党):161,399回
 2007年12月26日登録
【5位】社民党@YOUTUBE(社民党):123,436回
 2007年11月25日登録
【6位】LoveNippon(新党日本):92,606回
 2007年11月29日登録
【7位】国民新党@YouTube(国民新党):52,771回
 2008年1月21日登録
【8位】みんなの党チャンネル(みんなの党):16,811回
 2009年8月4日登録




参考データ その3

中川秀直氏のマイミク数 1.8万人



YouTube 時代の大統領選挙 ( 米国在住マーケターが見た、700日のオバマキャンペーン・ドキュメント)/大柴ひさみ

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