9/14 ベルーナドーム


ソフトバンク  2-4  西武

勝    今井   9勝4敗
S      クリスキー   4S
負    森が   2勝2敗

森-又吉-甲斐野=甲斐、嶺井
今井-平井-クリスキー=古賀

本 なし

初回に先頭の周東が右前安打。ここで2番の三森は周東が走るのを待つと思いきや、初球、2球目と連続ファール。3球目のボール球に手を出すと三ゴロとなり周東は二塁で封殺。この攻撃は理解出来ません、なぜ周東の盗塁を待たないのでしょうか?三森は自分の我儘を押し通して、早いカウントから打ちに行ったようにしか見えません。これでは2番打者の仕事は務まらないでしょう。チーム打撃より自分の打撃を優先するようでは話になりません。早いカウントから打ちに行くのが自分のスタイルと思ってるようですが、四球を選ばず出塁率は3割にも届きません。状況に応じて打撃を変えれないのであれば上位を打たせるのは難しいと思います。無死で二塁に周東を置く、相手投手にとって、こんな嫌な事はないはずでした。さらに自ら盗塁を仕掛けてアウトにもなりました。もう少し頭を使って相手の嫌がる野球を考える必要があります。

2回にも先頭の近藤が四球を選びますが、続く中村晃が遊ゴロ併殺に倒れると流れが変わります。

その裏に先発の森が先頭のマキノン選手に安打を打たれると、ここから2本の安打で1死満塁とピンチを迎えます。下位打線に入りますが、愛斗選手には右翼へ大きなフライを打たれると、柳田が後退しながらキャッチ。距離を考えれば犠牲飛の1点は仕方がなかったものの、一塁走者までタッチアップから二塁へ進まれます。柳田の捕球体勢を見れば強い返球が出来ないのは明白で、本来ならばカットマンになる三森が外野まで返球を受けに行くべきでしたが、なぜか内野のアンツーカーで送球を待ってしまった事から二塁を陥れられました。解説者にも指摘されていましたが、単なる怠慢守備でしかありません。エラーこそ付かないもののエラーと同じでしょう。
これで走者を進められ2死二、三塁とされると古賀選手には左中間を大きく破られる2点二塁打で0-3とされてしまいました。一塁からでも生還出来たかもしれない当たりではありましたが、二塁へ進まれた事で悠々と生還されてしまいました。

初回は今井投手のスライダーの制球が悪く付け入る隙がありましたが、そこが改善されると三振の山を築かされてしまいます。
4回も周東、三森が連続三振で簡単に2死を奪われますが、柳田が四球を選ぶと近藤は一塁ベースへの強襲安打。これで2死ながら一、三塁と初めて三塁へ走者を進めると、中村晃は中前へ適時打。続く絶好調今宮は上手く合わせて右前へ適時打。これで2-3と追い上げ、試合を分からなくします。

勢いを付けて逆転の雰囲気を作り上げたいところでしたが、5回は1死から甲斐が四球を選ぶものの、周東にしては珍しい遊ゴロ併殺打。さらに6回も先頭の三森が四球を選びますが、今度は柳田がニゴロ併殺打となり、西武の固い守備の前に走者を進めさせてもらえなくなりました。

7回も先頭の中村晃が四球を選ぶと、今度は手堅く今宮が送りバントで二塁へ送ります。一打同点のチャンスを作りましたが、柳町と代打川瀬が連続して左飛に倒れ追い付く事が出来ません。ここではなぜ代打川瀬だったのでしょうか?確かに野村勇は今井投手のスライダーに全く合っていなかったので代打を出されるのは分かります。選択肢で考えるならばスタメンを外れた井上を使うべきだったのではないでしょうか。

2回こそ3点を奪われたものの、その他のイニングは全て3者凡退と粘りの投球を見せた森。6回まで球数も80球と良いペースを続けると1軍では初めての7回に入ります。
1死から2回以来となる安打を打たれると、送りバントで二塁へ。追加点を許せない場面で外野を前に出しますが、愛斗選手にその外野の間を破られ2-4とリードを広げられてしまいました。
これで降板した森は6回1/3で6安打4失点。合格点とか言えば及第点が妥当だと思いますが、四球0とテンポも良く、低めの制球の安定感も見事でした。今日の試合はチェンジアップが効果的でしたが、いつから投げ始めたのでしょうか?記憶違いでなければ落ちる系の球種はフォークだけだったばすです。先日の2軍戦で完封したのは知っていましたが、どうやら先発投手として長いイニングを投げる為の球種を増やしてきた感じがしました。

何とか追い付きたい打線は8回に1死から周東が左翼線へ二塁打。2死から柳田も四球を選ぶと、現在打点王の近藤に回しますが遊ゴロ。平井投手を攻め立てましたが点が取れません。

さらに9回にも中村晃と柳町の四球で1死一、二塁としましたが川瀬と嶺井が連続三振で試合終了。西武の3投手から8四球を貰いながらも3併殺と自滅し、僅か3点に終わってしまいました。

初回からチーム打撃をしなかった三森。いったいどういう打者になりたいのでしょうか?本人的には1番を打ちたいようですが、四球を選べないタイプの為、打率は.272ながら出塁率が.299しかありません。これでは1番打者として話にならないでしょう。
逆に周東は打率が.224しかありませんが、今季はよく四球を選んでおり、出塁率が.306あります。1番打者にとって大事なのは出塁率、見るべき数字は打率ではありません。三森はそこを良く考えるべきだと思います。四球を選ばずに1番を打ちたいなら最低限.330くらいの打率を残せないと話にならないでしょう。
また、2番も今日のような自己中心的な打撃をするのであれば不向きです。2番打者は打順の中で1番と言っていいくらい打撃に制約がかかります。チーム打撃をやらない三森にはこの打順も不向きでしょう。
牧原大のようにスタイルを変えずにこのまま行くのか、自らのスタイルを変えてでも理想の打順を目指すのか。そろそろ真剣に自分の目指すべき選手像を考えるべきだと思います。今のままなら下位打線が相当の選手にしかなれないでしょう。

個人的な意見ですが、今のメンバーでスタメンを組むなら2番に入れるのは出塁率が.385と高い柳町が適任だと思います。打点を稼げる柳田、近藤の前に塁に入られる可能性は上がると思います。

そして昨日の本塁打でスタメン起用された野村勇。もともと右投手を苦手としており対左投手での起用が多くなっていましたが、今日は珍しく対右投手で起用されました。内容的には外角にスライダーを投げておけば三振するだろうレベルで投げられていたと思います。栗原の故障で三塁のポジションが空き、井上と共にチャンスを与えられています。ここで年下の井上より結果を残せなければ、来季のキャンプには戻ってきた栗原の対抗馬にすらなれないでしょう。たかが1試合ではなく今季の残り試合に自分の野球人生が掛かっているはずです。今日の打席からはそんな思いは毛頭感じられませんでした。

チームとして今季の不甲斐なさを考えれば相当厳しいオフになり、チームを離れる選手も例年より多くなると思います。残り試合はCS出場を目指すだけでなく、一部の選手にとっては来季のユニフォームを着られるかを試されている試合でもあるはずです。