3/15 PayPayドーム


巨人  2-1  ソフトバンク

メンデス-直江-高梨-堀岡-大江=小林
和田-板東-古川-オスナ=谷川原、嶺井

本 栗原 3号
本 丸 1号、小林 1号

出遅れからの先発ローテ入りを目指す和田が先発。初回に二塁打で無死二塁のピンチを迎えますが、ここを無失点で切り抜けると予定された4回まで毎回三振を奪うなど7奪三振の1失点。唯一の失点は丸選手に左翼へ運ばれた本塁打で、これは逆方向へ上手く打たれたといった感じでした。
また、三振数の割に球数が少なく4回で僅か65球。直球は140キロ台前半ながら空振りが取れており打者にとって威力は十分だったと思います。そして今季から投げ始めたというカーブも有効的に使えていました。
ベテランの域に達しながらも成長の止まらない和田。怖いのは打者ではなく故障でしょう。今日の投球を見ればローテ入りは確実、むしろ進化した姿を今季は期待出来そうです。

2番手は板東。3回を3安打無失点と結果を残しましたが、全体的に球が高く、安心といった内容ではありませんでした。ローテ落ちはギリギリのところで踏ん張ったといった感じでしょう。

心配なのは打線。今日は栗原の本塁打のみに終わりました。4回には2つの四死球で1死満塁のチャンスを作りましたが、リチャードが空振り三振、谷川原が力の無い三飛と点を奪えませんでした。リチャードは最低でも外野飛という場面で前に飛ばせなかったのは、1軍入りを狙う上で大きなマイナスになってしまったと思います。

そして7回にも1死一、三塁のチャンスを作りましたが、谷川原が三遊間へのゴロ。内野守備は二塁併殺体制だったので、三塁走者のガルビスはホームを狙うべきでしたが、なぜか三塁へ帰塁。これは走塁での大きなボーンヘッドになりました。打球のコース的にもホームを狙えたはずですし、三本間で挟まれて一塁走者を三塁まで進める事を狙っても良かったと思います。小さい事ですが、非常に大事な判断をミスしました。

守備面でも、5回1死から遊撃への深いゴロを今宮が一塁へショートバウンド送球。これを一塁手の正木がミットの土手に当てて弾いてしまい内野安打に。左右に大きく逸れた訳ではなく、逆シングルにはなりましたが、これは捕球しないといけない送球でした。厳しい言い方をすれば、中村晃なら普通に捕球していたと思います。一塁手の中村晃を外し辛い最大の理由は守備面。ホークスの内野手の送球エラーをことごとく無かった事にしてる捕球の上手さです。この守備を見せられると、競った試合の終盤に起用出来るかと言われれば疑問が残ります。

今日は昇格即1番で起用された増田が4打数無安打、正木も3打数無安打、リチャードも2打数無安打に終わりました。藤本監督は公平にチャンスを与えるのは明日の試合までと明言しています。今のままなら期待の右打者の若手が開幕1軍に生き残るのは絶望的だと思います。そして試合後には渡邉陸と水谷が降格し、海野が昇格すると発表がありました。明日の試合後は、もっと厳しい発表があるかもしれません。

今夜行われたWBCの試合でキューバがオーストラリアに競り勝ち、アメリカラウンドの準決勝進出を決めました。登板したモイネロのチーム合流は伸びてしまいますが、国を背負った試合で投げられる大きな財産になります。こちらも頑張って欲しいものと思いますが、メジャーのスカウトにモイネロの凄さがバレてしまうのは怖い事かもしれません(笑)。