8/23 楽天生命パーク

ソフトバンク  15-6  楽天

勝    石川   5勝7敗
負    則本   7勝8敗

石川−泉=甲斐、海野
則本−石橋−鈴木翔−安樂=太田、田中貴

本  ガルビス 2号

柳田の新型コロナウィルス離脱で1.5軍から1.7軍に格下げになったホークス打線。しばらくは投手陣に頑張って貰うしか…

そんな打線が初回から繋がります。先頭の今宮が右前安打で出塁すると、野村勇がバスターエンドランで叩きつけると遊撃手への内野安打、グラシアルも左翼前安打で続くと無死満塁。デスパイネは三振になりますが、ここで野村大に一二塁間を破る右前への適時打が飛び出し2点を先制。さらに増田も中前安打を放ち再度満塁と攻め立てます。ガルビスは三振で2死となりますが、中堅起用された谷川原が一塁線を破る2点二塁打。次の甲斐が四球を選び3度満塁としますが、一巡して回ってきた今宮は残念ながら遊ゴロ。なんと初回から苦手則本投手に38球を投げさせ、6安打を集中して4得点を奪いました。

先発の石川はその裏に1点を失いますが、今日は打線がそんなの関係ねぇとばかりに爆発します。

3回に1死から増田が右前安打で出塁すると、谷川原がワンバウンドで右中間フェンスに当たる適時三塁打。さらに甲斐が粘った後に右翼手前に落とす適時打で6-1とリード広げます。
これで則本投手を3回でKOすると、2番手石橋投手から4回もチャンスを作ります。1死からグラシアルが左翼線へ強烈な二塁打を放つと、デスパイネも左翼前へ運び1死一、三塁。しかし、ここは野村大が遊撃手正面へのゴロとなり併殺打で無得点となってしまいます。

それでも押せ押せムードは変わりません。5回には先頭の増田がプロ入り初の猛打賞となる右越えのエンタイトル二塁打で出塁。ガルビスが四球で続くと、谷川原には送りバントのサインが出ます。これを一塁側ヘの小飛にしてしまいますが、捕球した捕手が三塁へ送ると、二塁走者増田のスタートが良くセーフに。ラッキーな形でまたしても無死満塁のチャンスを作ります。
甲斐が投手ゴロ併殺打を打ち、意気消沈気味になりますが、今宮が右前へ2点適時打を放ち追加点。今日は面白いように打線が繋がります。

まだまだ手を緩めない打線は6回も攻め立てます。先頭のグラシアルが猛打賞となる二塁打で出塁すると、デスパイネの死球、増田の四球で1死満塁。ここでガルビスが直球を捉えるとポール際の右翼スタンドへ飛び込む満塁本塁打。開幕戦以来の待望の1発が飛び出し12-1と、さらにリードを広げました。それでも手を緩めず、谷川原が二塁打で出塁すると、2死から今宮が右前へ適時打を放ち13-1と一方的な試合にします。

こうなると今週は7連戦、中継ぎを休ませる為に石川には完投を期待しますが、それどころではない展開にしてしまいます。
7回に2本の安打と死球で1死満塁のピンチを作ってしまうと、山﨑選手と渡邊選手に連続適時二塁打を浴びて、この回4失点。次のギッテンス選手をニゴロに仕留めると球数が100球となり降板。走者を残したまま泉にスイッチしますが、銀次選手に適時三塁打を打たれ13-6と追い上げを喰らいます。

取られたら取り返す、今日の打線は打ち続けます。8回に1死から明石が四球を選ぶと、次の谷川原は遊撃の頭を越える低い弾道で外野に打ち返し、この日2本目の適時三塁打。さらに甲斐にも右前への適時打出て、15-6と再びリードを広げます。

8回はイニング跨ぎの泉が抑えると、9回は尾形。連打で無死一、三塁のピンチを作ってしまいますが後続を抑え試合終了。

終わってみれば今季最多タイとなる20安打を放ち、今季2番目の15得点。なぜこのメンバーでこんなに点数が取れるのでしょうか?本当に驚かされました。
4打数4安打4打点、二塁打2本に三塁打2本の谷川原。どうしちゃったのかと思ったら使ったのは柳田のバットだったそうです。柳田の穴を埋めて余りある活躍をしてくれました。
入団時はバットコントロールが上手いと定評でしたが、1軍では結果が残せず、最近は強肩ばかりがクローズアップされていました。今日の活躍は首脳陣に対しても猛烈なアピールになったでしょう。同じく増田も猛打賞とアピール、右投手に右打者の増田がなぜ起用されたか一考しましたが、左打ちの外野手が谷川原しか居なかった為、スタメン起用された様です。
それでも今日は藤本監督の勘ピューターがヒィーバーしました。それに応えた若手もお見事です。

今日は全体として逆方向への安打が目立ちました。明日以降は配球を変えて、より内角を攻めてくると思います、果たして対応出来るでしょうか?真価が問われると思います。特に右打ちに特化してる野村大、内角を上手く捌ければレギュラーが近付くのではないでしょうか。

打線は120点満点ですが、及第点なのは石川。これだけのリードを貰いながら被安打12の6失点。泉と尾形も打たれ、楽天打線も合計16安打。明日以降の為に寝かせておいて欲しかったですが火を付けてしまった様です。カード頭を任されてる以上、中継ぎを休ませるくらいの投球をして欲しかったと思います。それが石川には託された役割でしょう、次こそは期待しています。