とうとう斎場に行く時がきました 母の姿を見られるのは最後になります 何か言葉をかけようと思っていたけど何も思いつかず手を合わせていました 火葬炉に静かに入っていった 最後です 火が着く音が聞こえる 父の時は号泣したけど母の時は静かに泣いた たぶん最期の瞬間に立ち会えたからだと思う 収骨までの間叔母たちと思い出話に花が咲いた 思い出は尽きない やがて収骨の時がきた しっかりとした骨だった 言葉をかけながら骨壷に納めた もう母はいない