ペットロス(3) | 男はつらいよ ~寅次郎狂想曲~

男はつらいよ ~寅次郎狂想曲~

主にペキニーズ寅次郎の日々を綴ります

それまで全く思い出話をしなかったわけではありません。

ただその途中、自分でも抑えきれない感情からか

グッと胸が締め付けられて顔が強張り、

涙が出てきて席を外すことも度々ありました。

 

なので少し笑いが溢れただけでも

今思えば回復の第一歩だったように思います。

 

 

私より前に愛犬を亡くされた方のお話を聞いていたとき、

彼女は「あの子が悲しむからまた犬を飼うんだ」と言いました。

私はこの言葉がどういう意図のものなのかさっぱりわかりませんでしたが

その言葉はずっと心の奥に引っかかっていました。

 

先代くんが悲しむならやはりまた犬を飼う??と

自分に当てはめてみても全くイコールにならない。

 

 

 

そして、時間さえあれば里親募集のサイトを見たり、

ペットショップの子犬を検索してはため息をつく日々が

続いていました。

 

正直に言えば、里親募集に申し込んで叶わなかった時は

その時の状況から本当に辛いことでした。

その子が死ぬまで面倒みるつもりでも 小さい子がいるからとか

条件がちょっとでも合わないと選考から漏れていきます。

この私の状況を見透かされているのか、

暗にあなたみたいな人に渡したくないと言われているようで

自己嫌悪に陥りました。

 

でも譲渡する方もそれなりの理由があることは今の私には

よくわかります。

その子の生い立ちを考えたら残りの一生を満遍なく幸せにしてあげたい。

もう二度と捨てられることのない、より良い条件のおうちに導いてあげたい。

 

そんなこんなで不健康な心だった私は

里親募集サイトには縁が無いのかと遠ざかっていきました。

 

 

 

 

余談ですが・・・・

どこかのコメントで あの人には渡したくない と書いているのを

見たことがあります。

私が申し込んだ話ではないのですが、あの人と呼ばれた希望者さんがそれを読んだら、

またはそこにいる他の子を希望したい人が こういうふうに書かれたりするんだ と

思うかもしれない。

ほかの人にはわからないけれど、残念なお知らせをいくつかもらっていた私は

該当者の気持ちを考えてしまい

とても気の毒に思ったことを覚えています。