若いころから母は、常日頃しっかり歯のケアをしているのにも関わらずよく歯科通院していた。
それは母が若年性アルツハイマーになってからもそうで。
介護認定を受けてすぐ(2000年代後半だったか?)、ケアマネさんに母の部分入れ歯のことを相談したとき、
「介護認定を受け、要件を満たすから、歯科の訪問診療を受けることができるのよ。」
と教えていただき、その場で訪問診療のできる歯科医院に連絡を入れ予約まで面倒をみてくださった。
まさか自宅で歯科治療を受けることができるとはと当時はびっくり仰天。
レントゲンを家庭用電源で使えるなんて、ほんとにびっくりした。
その時の驚きとそれ以上に感謝の気持ちがあふれたことは忘れられない。
母にとって通院先での待ち時間や先生やあらゆる人とのやりとりはかなりのストレスだったと思うし、私自身も母に気を使い、関係者に気を使い、神経をすり減らすことが多かったので、訪問診療で治療やケアの仕方について教えていただけることは本当にありがたかった。
この時間にどれだけ救われたか。
時間と労力とストレス、介護サービスをうまく利用することで、介護する家族はかなり負担を軽くすることができる。
とはいえ当時、実際はもっともっとと思いがちだったけれど(反省)
それはまあ、人間らしい欲求www
現在も両親はその歯科医院の訪問診療にお世話になっている。
費用はかかるものの、お口のケアは介護では必須項目。
できるだけ両親に健康でいてほしいと願う三姉妹、話し合って月に1回介護施設への歯科訪問診療をお願いしている。(介護施設に許可を得ている←ここ重要)
先日久しぶりに施設の看護師さんから電話がかかってきた。
母の歯茎に炎症があるという。
いつもの先生に見ていただいたら抗生剤が出たとのこと。
食欲はあるとこのことでホッとする。
そして優しく両親に接してくださる歯科の先生の笑顔を思い浮かべた。
先生が真心をもって治療してくださっていると思うと、安堵する。
信頼しお任せできる歯科の先生がいる心強さ。
両親も私も恵まれている。ありがたい。
なんだけれどもw
施設から電話をいただいた週は母の誕生日があり、直接祝うことができないので、両親の大好きなお菓子を差し入れしようと思っていたので、残念だった。
糖質は炎症を悪化させる可能性がある。
さすがに抗生剤を服用中に甘いお菓子というのははばかられる。
早く母の歯茎の炎症が治りますように。
両親が夢中でお菓子を頬張る様子を思い浮かべ、この楽しみはちょっと先にとっておくだけと自分に言い聞かせた。
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松元佳子
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