認知症両親の在宅介護をしていたとき、
「もしもあの時」認知症両親の在宅介護を選択しなかったら?
と真剣に考えたことはおそらくない。
愚痴交じりに「介護していなかったら今ごろどこに住んで何をしていた?」ということを妹たちとしゃべることはあった。
 
育った環境(過去ブログで散々愚痴ってきたw)というより、今思えば(最近の十八番www)「そういう宿命だった」としか思えない。
迷った記憶もあまりない。
「やるしかない!」
 
そういえば。
中学生の私。人生でいちばんやりたくないことは、両親の介護であり、その中でも下のお世話だけはまっぴらごめん!と両親に言い切っていた。(驚き!)
 
「やっぱり知ってたんだ?私?!」
と思わず自分突っ込み(笑)
 
よく言うじゃないですか?!
「人生でいちばんやりたくないことがするべきことだ」とか。
 
私とことん、やりました!
(もう人生の宿題=宿命は終わりましたよね?w)
 
それは想像を絶する経験(自分で言うのもなんですけどwww)
認知症両親在宅介護最大の苦労は、夜間から朝の排泄ケアとその始末。
それだけで一日過ぎた。
日々の状況はくひどくなるばかり。
いつ終わるの?
自分も両親も「なんで生きてるんだ?」と。
 
両親は服薬が多くその薬のせいで大小の臭いがキツい。
どんなに対策しても大小は夜間から朝方に異常な量で、部屋中が臭う。
その臭いのキツさは想像を絶する。
毎朝両親の着替えと清拭からはじまる。
漏れた大小と衣服と布団、その気持ち悪さをなんとかしたくて、部屋を動き回るふたり。
洗濯掃除の準備と二人が再び汚物に触れないようガードしながら二人の食事。
二人をデイサービスに送り出したら、帰ってくるまでに布団衣服の洗濯。
部屋中をくまなくチェックし、大小をきれいに拭き取り消毒する。柱壁床。
洗濯機も除湿器も一日中動きっぱなし。
「壮絶」
 
 
こういった経験が私を育ててくれた。
さらにそれを振り返ることで、さらに教訓を得、学びを続け、日々充実している。
私に必要な経験だった。
ともに経験し乗り越えた家族それぞれに感謝をその時々に伝える喜びは格別。
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松元佳子