認知症介護に限らず、相手のことをどうこうしようと思う前に、相手と自分の現状を隅々まで知ること。
それが早いし近道。
とても遠回りに思えるかもしれませんが。

相手と自分の現状の長所短所を知っていれば、
どうやったら合わせやすいか、
苦手な部分をカバーするか、
長所をいかして短所を補うか、
などと
メリハリをつけやすい
バランスをとりやすい
のですよね。

介護は日常生活。
その今や将来に不安や恐れが多くては、スムーズにまわらないものです。
自分と相手の現状を細かく知ること。
どうするかというと、
・相手と自分の不安や恐れを書き出し対処法を考える
・そうしてそれに取り組むためにいちばん面倒そうなことひとつを絞り込んでやってみる
・やってみた結果を書き出す
・そこで気づいたことをさらに書き出す
ここまでできると、自然にこのサイクルがまわりだし改善でき、さらに効率的になっていくんです。

相手と自分の現状を書き出して知る。
アウトプットとインプットをバランスよく繰り返すということ。

私、書き出すなんて面倒くさいと思っていて、頭の中だけでやってました。
が。書き出しながらやると、スピーディーに日常が変わります。
今更ながらとても驚いています(笑)

五感をフル活用するというのは、日常生活にこそいかすべきなんだな!という。
こうやって自分と相手の現状を知ると環境がどんどん整うのです。
いちばんのポイントは、最初の面倒くさいを乗り超えて、サイクルをまわして、変化に気づくところまで諦めずにやりきることです。

なんだか書いてみると、至極当たり前のことでして。
当たり前を当たり前にやるのが最難関!と改めて思うのでした。
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松元佳子