認知症両親を在宅介護していた5年前。
認知症両親は在宅で、わたしは実家のすぐそばに住んでいました。
実家が狭く物理的に同居が難しかったし、夫に対する配慮と自分を守るため別居でした。
両親の着替え、介助、洗濯、掃除のエンドレスで一日気力体力を使い切る生活。
関節の可動域のせまい大人の着替えは、かなりの重労働。
ちょっとでも痛いと動かなくなったり、暴れたりするので、着替えテクニックは超重要。
朝から二人です。
それも清拭してのお着換え。
寒い冷たい熱いと文句言われながら。
痛みで機嫌が悪いと叩かれたり蹴られたり(涙)
着替えたら、とりあえず二人の朝食。介助と体調チェックなど。
時間と戦いつつデイサービスに二人を送り出す。
朝の最初の洗濯物は、寝具類。
大便付きは手洗い後、小便付きを集めて、洗濯機で水だけで1回。
その後洗剤で2回、臭いが取れるまで。
終わったら、タオル類、衣服の大小便付を上記と同様に。
その後は、無傷wの衣類など。
寝具衣類の乾燥は乾燥機では間に合わないので、除湿器を洗面所に入れ、干し方にも工夫して乾燥。
洗濯機と除湿器は一日中稼働。
その合間に。
除菌と掃除。
部屋中を拭き掃除。柱、壁、棚、ふすま、ガラス窓、床はもちろんすべてを、水ぶきして、アルコール除菌。
少しでも手を抜くと臭いが残るのですよね。
その合間に自宅に戻って、自分たちの分の家事(ほぼ手抜き)。
買い物は行く時間が作れないので、週に1度の戸別配達を利用。
家電が壊れたら死ぬので、量販店ではなく融通のきくお付き合いの長い電気店で購入。
電球ひとつでも届けて交換してくださるのでとても助かりました。
洗濯機が壊れたときも、除湿器がイカレタときも、エアコンの調子がおかしいときも、すぐに確認して的確な商品を選んでもらえるのです。神。
その間にお話しができるのも良かった。
気晴らしになりました。
そんなこんなですぐに夕方。
両親を迎え、週3日はヘルパーに夕食、夕食介助をお願いし、その間わたしは自宅で家事と食事。
それ以外は、食事介助、トイレ介助、口腔ケア、服薬のチェック、血圧、体温測定、家事。
デイサービスから持ち帰ったものを取り出し翌日の準備。
動き回る母を見守りながら。
両親が布団に入り、眠りにつき、戸締りなどを確認し深夜帰宅。
自宅に帰ったらへとへと。
疲れているのに不安で眠れなかったり。
次の日が両親どちらかの通院だと4時間も眠れないのに1時間おきに目が覚めたり。
エンドレスな日常に絶望していました。
この生活が、「いつまで続くんだろう?」という疑問は「早く死んでくれ」だというプレッシャーに神経がおかしくなっていました。
「よく生きていたな、わたし」
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松元佳子
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