認知症の介護では周辺症状と言われるものがあります。
この周辺症状という言葉になんとなく違和感を持っていたわたし。
最近その違和感に納得の表現を見つけました。
介護する側の都合を表す言葉が「周辺症状」。
介護される側は「周辺症状」ではなく、「感情を表現しているだけ」。
介護するという言い方、実は嫌いです、わたし。
便宜上多用していますけれども。
親のできないことをわたしが手伝うだけ。
介護だなんておこがましい。
人として傲慢な感じさえします。
困ったときはお互い様。
そう思うと、「お互いを尊重しながら助け合って生きる」人間らしさがあるように思います。
何が言いたいのかというと。
周辺症状といわれるものの効果的な対処方法は、お互いの「思いやり」です。
一方的になることもありますが。
まずは相手が何をしたいのか?伝えたいのか?考えることが「思いやり」です。
お互い思いやってスムーズに生活するためには、隠し事はなし。
親が子に迷惑をかけたくないと自分で何かをしようと頑張ると、子にかける迷惑が大きくなるようになっていくので(段階はあるので段階に沿って対応は変る)、現状を把握することが大事。
子も、親に自分の言いたいこと、感情は正直に伝えていきましょう。
例え伝わらなかったとしても言っておく事実が大事。
それは自分へのストレスケアです。
つまりはお互い自然体で。
認知症であることを特別扱いしないということ。
家族は家族のままで、それが日常なのです。
思いやるといっても、黙っていてもわかるだろうはなし。
それは勘違いです(笑)
なんでも言葉にして喋る習慣をもちましょう。
言葉は足りないものを補えます。が、誤解もうみます。
なのでそこは表現を変え「思いやり」を確認(答え合わせ)する。
認知症の親が、どういうことがしたいのかがわかると、手伝う子もやりやすい。
基本は喋ってもらう。
最初は一日のスケジュールだったり、今日したいこと、それから細かくなって、今したい事を。
親が言葉にしなくても、親の癖や表情、からだのちょっとした動きなどでもそのサインは出ています。
子は親のサインを読み取るチカラを磨く必要があります。
そしてこの「思いやり」をデータとして日々積み重ね情報量を増やす。
貴重な個人データなのでメモしておくと、その時理解不能でも後で読み返しピンとくることがあります。
これが周辺症状といわれるものを、穏やかにしお互いの生活の質を上げる効果的な対処方法です。
面倒くさく思われるかもしれませんが、この積み重ねは単純なので、慣れると無意識にでき、ストレスが軽くなります。お互いに快適です。
日常生活を前向きに意識する。
お互いの感情と向き合う。
書いてみると、家族の基本ですよね(笑)
ふつうに、ふつうに(笑)
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松元佳子
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