認知症両親の在宅介護で怖かったことナンバーワンは。
父の場合、脳卒中
母の場合、徘徊で行方不明
 
そしてナンバーツーは、感染症から肺炎→死。
季節外れのインフルエンザから母が肺炎で緊急入院したいとき、私たち三姉妹のインフルエンザなど認知症の親が感染症に罹ると命が危ないという認識が甘かったことを思い知りました。
 
認知症両親の健康管理は、免疫力アップ。
参考は前日のブログ↓
 
母はからだが驚異的に健康で、脳だけがどんどん病んでいきました。
感染症にかかりやすくなったのは、運動量が減ったことが大きな原因と推測しています。
母のこれまでの生活で変わった点は運動量だけです。
その結果、高血圧にもなりました。
 
それで本題。
認知症両親がインフルエンザに罹ってしまったときの健康管理
 
・血圧、体温の測定と記録
父は朝晩、母はできれば朝晩(血圧測定は締め付けを嫌がって出来ないことが多い、正しい状態で測定できることが少ないので出来ても数値を信用できない)
本人の調子を細かく観察
熱があっても(38度以上)本人がふつうに生活できる場合はいつも通りに
熱がなくても様子がおかしいとき、熱っぽい赤い顔でだるそうなときは横になってもらう
母の場合、だるそうで横になっていても、わたしたちがそばにいて話しかけていないと起き上がって独語が激しくなったり探し回ったりした。そのため母が眠るまでそばでしゃべりかけ、からだを優しくさすったりした。
 
・食事量と水分摂取量と排泄状況のチェック
 
食事できる場合は食べてもらう
食欲がなく食べないときは無理に食べさせない
水分補給(水か白湯)をこまめにする
汗をかいているかどうか?
トイレでの排泄量、リハパン(リハビリパンツ)の濡れ具合と水分摂取量のチェック
尿、便の状態(量、硬さ、色、臭いなど)のチェック、
排泄時の様子(いつもと違うところがあるのかどうか)
 
・からだの見た目と様子のチェック
皮膚の状態を観察(乾燥、熱っぽさ、湿り気=汗、肌色、中心部と末端の温度差など)
内臓の働きが弱っていないかどうか観察しながら推測する
会話をしたとき内容に異常がないかチェック
咳、たん、喉の炎症、鼻水の色、量、くしゃみ~頻度、状態のチェック
 
・手洗い、うがい
父はなんとか確認しながらできる状況で強制的にしてもらう
してもらうときは横について動作チェック
 
母は手洗いうがいは難しくできない
 
母の手洗い、うがい
手を上手に洗えないので、わたしが一緒に母の手を優しく洗う
または
タオルをお湯で温め消毒液を仕込んでマッサージするように丁寧にまんべんなく拭きとる
 
うがいはほぼできない
歯磨きも出来ないことが多いので夜寝る前だけはあの手この手で頑張る
歯磨きなどお手入れに重点を置く
部分入れ歯の洗浄、ブラッシング、口腔内をスポンジで拭き取る
 
うがいや歯磨きができないので、お口やのどなど粘膜が乾燥しないよう水分補給
 
介護するわたしは濃厚接触
気をつけ実践したたことは、
部屋の換気
温湿度のチェック
手洗いうがい(両親に触ったあと、両親の咳やくしゃみあとなどできるだけその都度)
水をこまめにとる
両親が使ったあと家族も使うものはその都度消毒殺菌
帰宅後はまずシャワー
 
 
認知症両親がインフルエンザに罹っても対応は日常とあまりかわりません。
日常も常に緊張状態で介助していたので。
とはいえ、インフルエンザに罹ってしまうと日常より濃厚接触しなければなならくなる。
両親の状態を頻繁に観察し、小さな異変を見逃さず記録する。
最初の受診時に主治医に重要な注意事項を質問し、どのような状況になったらどう対処するか指示をもらっておく。
・高熱で受診するときの目安の体温や状況、
・救急車を呼ぶ状況とタイミング
・特に気をつけること
・緊急時の連絡先
・今後の病状の変化の予想と対処法
2度目の受診時には、記録を持参し主治医にチェックしてもらう
気になることはなんでも質問する
・現状とこれからの注意点
・とくに心配だったことについてアドバイスをもらう
・食事ができない、服薬が難しいときは、報告
→点滴などの対処をしていただく
 
一度母が肺炎で入院したあとからの健康管理と対処法。
両親はこの管理でインフルエンザに罹っても重症化せず、寝込むことはあまりありませんでした。もちろん肺炎になることはありませんでした。
また一緒に介護していた妹たちは、何日も寝込んだり、ひどくなることはほぼないよう対処できていたように思います。
わたしは自ら全部をかぶって、1週間寝込むことが何度かありました。
その原因はいつも以上に過敏になるためストレスが増えることと睡眠不足。
在宅介護当時は、全員倒れるより、わたしだけで済めばそれで良いと割り切っていました。
 
みなさま、くれぐれも感染症にはご注意ください。
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松元佳子