父が脳卒中で倒れたのは、
父54歳のとき。
現在父は81歳。
27年前!
父は生きているが遠い昔…
 
父が54歳で入院したとき、
母は50歳、わたしは24歳。
 
当時わたしは、名古屋市内で働いていた。
大学時代からの親友もいて、
信頼できる友人や愉快な仲間ができ、
仕事も遊びも恋もなにもかも面白かった。
 
その一年後、
母が若年性アルツハイマーの症状をみせはじめる。
 
人生のコントラストが鮮やかだった。
希望の輝きと絶望の闇を行き来していた。
感情が大きく揺さぶられて幸せなのに辛かった。
人生は不思議だ。
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松元佳子