入院治療中の義父。
治療初期段階は、必ず食欲が落ちる。
薬の副作用で味覚に障害が出ている。
食欲がわかない、
食べたらマズイ病院食と決めつけ、
マズイという思い込みを自ら刷り込む。
義父、人の顔を見ると病院食のまずさを訴えてきます。
それはもうシツコイ!!!
延々いかに病院食がマズイか!
アツく語ります。
耳にタコ(笑)
義父にとって食事がどんなに楽しみか知っています。
退屈で単調な病院のベッドの上で過ごす約ひと月の3回目。
食事が唯一の楽しみなのです。
いや~でも、しつこいんですよ!
口を開くと「マズイ!」の連呼。
なんにでも誰にでも当たり散らしたくなる義父。
そしていつものように、
なんでもかんでも義父以外が間違っている、
俺様は正しい説を主張する。
もちろん主治医、看護師、わたしたち、電話で話す家族や親族。
そういえば看護師さんが新しい技を使っていました(笑)
新しい技=返しのことば
看護師さん、
「松元(義父)さん、直接(作っている人に)言いに行きますか?」
義父、一瞬黙って、
「そこまでせんでもええけどな。」
(尻すぼみ)
尻すぼみして作っている人に言いに行くとは言わない義父。
ほんの少しは義父自身の味覚に自信がないらしい(笑)
さすが看護師さま♡
それメモします!使います!w
ありがとうございます!!!www
ここで副作用の話。
味は、五味。
甘味、塩味、酸味、苦味、うま味です。
義父、80歳と年齢的に味覚のセンサー味蕾(みらい)※が減少し味を感じにくくなっています。
それとは別に治療をはじめてから、五味の中の塩味と苦味を感じにくいのです。
※味蕾という細胞が味を感知しています
マズイといいながらも、
すべての料理がマズイわけではありません。
甘味、酸味、うま味がある料理は食べるのです。
味を感じるので。
でもやはり塩味は感じられない。
それだけでかなりマズく感じる。
夕食時間に面会に行きおしゃべりしながら食べてもらう作戦。
それだけでも、多少は食が進むくらいの元気がある義父です。
入院時に持参したチューブの調味味噌を使っていなかったので、
とりあえず使ってもらう。
義父:これなら食えるなぁ。
びっくりするくらい大量の味噌をご飯におかずにON。
内心「ぎょぎょぎょ~~~!」と叫びました。
ちなみに追加の調味料についていは、
主治医の許可を頂いておりますのでご安心を。
そのおかげで、夕食はほぼ完食でした。
少しでも美味しく食べることができるしあわせ。
小さなしあわせを積み重ねましょう、これからも。
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松元佳子
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