父の81歳の誕生日がやってくる。
お祝い事が大好きな家族。
誕生祝をしよう!
当日は祝いに行けないので、
今日妹次女とふたりで両親の施設に行った。
 
午前11時、両親はホールに居た。
ふたりとも穏やかな雰囲気。
母はわたしたちにすぐ気づいて笑顔になった。
母の笑顔が格別に明るい。
それになんだかクスクス笑っているかのよう。
ちょっと嬉しそうに何か気づいて欲しそうな。
 
するとそばにいた介護士さんが、
「お母様の下の歯がようやくできたんですよ~!」
と教えてくださる。
 
母の笑顔が若返っていたように感じたのはそのせいか!
それを伝えたかったんだ、母は!!!
それはそれはご機嫌な笑顔の母。
わたしたちが母の歯を心配していたことが分かっていたかのように、
含んだ笑顔でわたしたちを見る母。
 

なんて嬉しい!

 

母の下の歯が折れて1年近く、

ようやく治療できた!

また美味しくいろんなものを食べることができる!

母も嬉しいだろうが、

わたしたち姉妹もそうとう嬉しいのだ!

今年の母の誕生お祝いの宴を考え始める姉妹。

気が早い(笑)

まだ父におめでとうも言っていないのに!(笑)

 

ホールに居た両親と部屋に行き、

両親にケーキを食べてもらった。

 

ケーキを食べる前に妹次女がハーモニカをリクエスト。

「お父さん!ハッピーバースデーを自分で吹いて~!」

 

素直に、演奏始める父。

妹次女と二人で歌う!

隣で母も嬉しそうな笑顔で曲に乗ってる!

「ハッピーバースデートゥユー~♪~~~♪

 

あっという間にケーキを食べ進める父と母。

スマホを取り出しカメラを向けたときは、

かなり食べ進んでいた!
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先週から今週の家族それぞれの出来事を、

両親に報告する。

真剣に話を聞いてくれる。

覚えていられないけれど、

特に家族の話を聞くのは、

両親とも大好き。

 

母が妹次女の息子の受験話のとき、

声をあげて笑っていたのが面白かった。

彼女の息子の今の様子と、

彼女の受験のころの様子が、

明らかに似ているのだ。

 

わたし:

お母さん!

○○(妹次女)がね、

あの時のお母さんの気持ちがやっとわかったって!

 

妹次女:

お母さん!

苦労をかけてごめんね!

 

両親:

笑笑笑

 

母は笑いながら頷き、

父も「そうか!」と笑う。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎる。

昼食前のホールに戻るとき、

やはり父はケーキを食べたことを

覚えていなかった。

 

だから、何度も父にいう。

「お父さん、お誕生日おめでとう!

今日のケーキは美味しかったね!」

 

父:食べたけ?

わたし:食べたよ!うんまか!うんまか!って言ったよ!

父:(にこにこ)

 

父が覚えられないことをわたしは責めないので、

父との間に信頼関係がある。

だから、

父はわたしに言われたことは信じる。

父がわたしのことばを信じるとき、

あたたかい気持ちをきっと感じている。

父が頷く表情で伝わってくる。

 

そこに信頼関係がなかったら、

きっと木枯らしが吹くだろう。

とても気まずい雰囲気。
怒り出してしまうかもしれない。

 

両親と今日もあたたかい家族の時間を過ごせた。

しあわせっていいな。

しあわせは自分で作ることができる。

なんて有り難いんだろう。

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松元佳子
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