旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
カードの16から32は[家族のことば]です。
認知症両親と家族に寄り添ってきたわたしのことばを綴ります。
【わくわく実行委員会31】
ふだん一緒にいない家族・親族と一緒に仕掛ける楽しい企画。
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いつも一緒にいる家族だけが中心になって介護をしています。
そのとき
遠くに住んでいる家族・親族や、生活のリズムが異なる家族とは、なかなか一緒に過ごす機会がありません。
そこで
いろいろな人を巻き込みながら、日常に彩を添える楽しい企画を仕掛けてみます。
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・若年性アルツハイマーだった母
・脳血管性認知症を発症した父
この旅のことばカード「わくわく実行委員会31」。
わたしにとって、気持ちに超重量感のある課題です(笑)
本音をいえば、このカードのテーマがぜんぜんワクワクしないから!(爆)
それはなぜかといえば、認知症両親の在宅介護中にこのテーマを実行するとなると、相当の事前準備と後片付けと精神的体力的パワーが必要だったから。
認知症両親の最低限の日常生活をサポートするだけでも疲弊していて、なにもかもに余裕がなかったから。
その日常に、「わくわく」を持ち込むなんて、「限界をどんだけ超えなあかんねん!!!!(怒)」くらいのネガティブな感情が湧き上がるわけでして(笑)
理由:両親とも排泄ケアが必要。加えて母は、食事介助。父は車椅子が必要なほど歩くことが難しい状況。
でも、やりました。
ワクワクしていなかったけど(笑)
結果その後1週間くらいわたしが寝込んだりすることもありましたけど(笑)
精神的な充実感は生きる支えになります。
さて。
「お盆」「お正月」など昔からの年中行事などが、この「わくわく実行委員会」にあたりました。
遠方から父の兄弟姉妹が父の実家に集う。
従妹の結婚式に出席。
親族のお葬式に出席。
両親の笑顔や、その場の雰囲気を楽しんでいる様子は、なんともいえない嬉しさがこみあげるのでした。
父のハーモニカでみんなが歌ったり、踊ったり。
昔話に花が咲いて盛り上がったり。
自分たちは両親から少し離れて、普段の両親の様子を親族に話し聞いてもらえる場にもなります。相談できる経験豊かな親族もいます。お互いの経験の幅を広げる場にもなります。
お互いが刺激になる素敵な時間なのです。
相当の事前事後の努力はいりますが、それだけの成果は必ずあるものです。
この素敵な出来事が思い出話として、その後の会話にもつながります。
いきなり大きなイベントとなるとハードルが高すぎるので、家族の行事を親族とともに過ごす食事会などから始めてみるといいのではないでしょうか?
初期の段階なら、旅行もできるし、準備も少なく気軽にできます。
両親に排泄ケアが必要なかったころは、たくさん楽しみました。
両親に排泄ケアが必要なかったころは、たくさん楽しみました。
もっとずっと大変(排泄ケアや食事介助や車椅子)になっても、頑張ってやるとそれ以上の充実感をお互いに得ることができます。
それがお互いの自信になり、日々の生活にハリをもたせ潤いにもなるのです。
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松元佳子
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