旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
 
カードの16から32は[家族のことば]です。
認知症両親と家族に寄り添ってきたわたしのことばを綴ります。
 
【特別な日29】
いつもとは違う自分になるわくわく感。
 
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毎日同じような日々が続いています。
そのとき
単調な生活が続くと、本人も家族も前向きな気持ちが弱まってしまいます。
そこで
時折、本人がいつもとは違う時間を過ごす《特別な日》をつくります。
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・若年性アルツハイマーだった母
・脳血管性認知症を発症した父
 
両親の症状が初期のころは、家族旅行やドライブや食事会などたくさん楽しみました。
症状の進行に合わせて、「特別な日」は両親が楽しめる範囲を超えないように取り組みました。
 
なかでも実は両親がいちばん喜んだのではないか?という「特別な日」は、昔から「特別な日」である「お盆とお正月」や「冠婚葬祭」。
 
今となっては両親がなかなか会えない両親の兄弟や親族に会う場を作ること。
認知症両親の二人分の準備というのは、例え半日でも大変で、わたしや妹たちの気持ちが折れそうになることは度々でした(笑)
それでも頑張って準備をして、両親の実家やお寺や外食をしました。
 
その「特別な日」は、やはり両親とも昔に戻ったような笑顔が見られたり、いつもと違う刺激に元気になって、とても楽しそうでした。
そんな両親を見るのはわたしの楽しみでもあり、両親の兄弟の喜ぶ笑顔や感謝の言葉に慰められるのでした。
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松元佳子