旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
 
カードの16から32は[家族のことば]です。
認知症両親と家族に寄り添ってきたわたしのことばを綴ります。
 
【わが家専門家18】
自分たちのことは、自分たちが誰よりも知っている。
 
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介護について、本やインターネットなどからいろいろな情報を得ました。
そのとき
集めた情報をそのまま実践しても、うまくいくとは限りません。
そこで
「自分はわが家についてのプロである」と胸を張り、自分の家で役に立ちそうな情報とそうでないものを取捨選択するようにします。
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・若年性アルツハイマーだった母
母が若年性アルツハイマーの症状を発症した1993年から2000年ごろまでは、情報収集は困難を極めました。
そのとき、保健所の自由相談が唯一の手掛かりでした。
しかし、自分が知っている情報以上はなかなか出てきません。
そして、欲しい情報もありません。
「まずは精神病院に連れて行って下さい!」
話をあまり聞いてもらえないし、聞いてもらえても情報はなし。
何もわからないし、知ろうとしても知ることができないという苦痛は絶望。
保健所の相談員には気の毒がられ、専門の医師には「とにかく精神病院に連れて行け!」と冷たくあしらわれました。
そこで、わたしはあきらめたりしません。
ならば私が道をつくるのだ!
今思えば無謀な決意(笑)というかやる気?!(笑)
自分たちのことは、自分たちが誰よりも知っている。
だから、観察し分析しながらできることをやり、両親の生活をサポートしよう!
そうやって苦難を乗り越え、25年を迎えました。
 
・脳血管性認知症を発症した父
自分たちで考え抜いて母のケアをしてきたので、父はそのレールに乗っかってもらいました(笑)
治療もリハビリも日常生活も、父の性格になるべく合わせて選びます。
優柔不断で自分で決められず家族に依存する父ですが、どんなときも父自身で取捨選択できるよう十分に情報収集し選択肢を厳選するようにしています。
その結果両親は同じ施設の同じ部屋でお互いのぬくもりを感じながら生きることができています。
「いつも一緒にいたい」という両親の願いを叶えることができていることに、わたしは喜びを感じています。
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松元佳子
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