施設での家族時間は、笑いっぱなし。
それが幸せだというのが家族全員の想い。
父にハーモニカを吹いてと妹三女。
今日は父のハーモニカに合わせて母が小声で歌っていたので、動画を撮ってみる。
母の口元、歌ってる♪
この後は、妹三女が父に次々に曲をリクエスト。
母の反応がいい曲を一緒に歌う。
わたしたちが歌詞を歌うと母が口ずさむのをやめて無表情になった。
母の口元を注意深く見ると、母は歌詞ではなく「たんたたん」という言葉をリズムに合わせて歌っていた。
そこで、わたしたちも真似て「たんたたん」で歌ってみると母の声が少し大きくなった。
つまり、認知症の症状が進んで歌詞は忘れてしまって歌えない。
でも簡単な言葉でメロディを一緒に口ずさむことはできる。
母にとって、自分と周りのわたしたちと同じ言葉でメロディを口ずさむことが楽しいのだ。
それが分かったあとは、一緒にたくさんの曲を口ずさんだ。
時折笑顔を見せる母。
一緒に歌えてよかった♪
父はみんなでハーモニカを楽しむという一体感が嬉しい。
いつもは疲れたといってやめることが多いハーモニカの演奏をいつまでも続けそうな勢いだった(笑)
認知症の両親とともに過ごす時間をどうすればより楽しめるか?
いつも気にかけ、もっともっとと欲を出す。
そのために両親の様子を注意深く観察し、何に反応しているのか?探りつづける。
見つけたら、さらに試す。
「今」に注目する。
いつまでも両親の「楽しい」が同じとは限らない。
母が歌詞を歌えず、言葉でメロディを口ずさむことで楽しむようになったという変化を見つける。
それが「今」の楽しい。
そして家族みなが笑顔になる!
楽しみは、幸せの宝探し。
諦めないことが重要だ。